元日の初詣を済ませ、久し振りにのんびりとして賑やかで何だか楽しかった
ので、熱燗でのんきに一升飲み空けて爆睡してしまった。翌朝、目覚めると、
初夢を見たようで、厚い雲に覆われている悠久の景色のような夢の断片が
走馬灯のように、記憶喪失を虚しく思い出そうと努力するような儚い感じです。
一度も経験したことのないことが、いつかどこかですでに経験したことである
かのように感じられるデジャビュ(既視感)のようなおぼろげな感覚が脳裏に
蘇えり再生し始め、ようやく初夢のぼんやりとした一片が現れてきました。
新年の清浄な蒼天をつかむように悠然と流れるように飛翔する巨大な龍。
森羅万象に静かに渦巻く大気は雲を起こし悠久に流れる。雲に覆われた
山々を流れる川は神霊視される巨大な飛龍となって立ち大気を湧き上がら
せて夢幻の風景画となった。初夢は正月の描き初め拙作絵だったのです。
大気を一つかみずつ捉えて険しい峰々の蒼天を悠然と進む飛龍のように、
仕事を一つづつ掴み成し遂げ不景気な山並みにも夢見つつ飛び続けたい。
老境に入っても自分の可能性に見切りをつけず見果てぬ夢を追いかける
本年の抱負です。皆様の厄除招福を祈願しつつ飛龍絵を制作しています。

「蒼天飛龍」 Copyright (C)2009AoiFujimoto. All rights reserved.

5