ふりむくな ふりむくな うしろには夢がない
寺山 修司「さらばハイセイコー」より
あまり競馬には馴染みがないけれど、
馬の絵を描くなかで競走馬は絶対に外せない。
子供の頃、母方の亡き祖父は馬主で当時の母の実家には厩もあり
私もサラブレッドに手のひらの塩を与え接していたし、
騎手をしていた叔父は体重制限していたので今も小柄です。
祖父の馬が勝った時に金沢競馬場へ連れて行ってもらい、
上機嫌の祖父は私達孫に生菓子をたくさん買ってくれたり、
厩舎の馬のタテガミが綺麗に編み込みされていた感動が蘇る。
今32年間在住の富里市に「競走馬のふるさと千葉案内所」があり、
馬のせり市を時々見かけ、近所には馬の牧場も多く、
地元の牧場主に乗馬させていただいたりした事もあります。
馬と無関係なイラストレーターという職業なのに
市役所前親子馬のブロンズ像のデザインをさせていただいたり、
子供の頃と現在に馬が身近なので不思議なめぐりあわせを感じます。
九頭の馬が駆ける干支午絵「きっと馬九いく」を描いた時
競走馬だったら一頭だけ描いても9が表現できると気付いた。
それが今回の新作描き下ろしアート福徳幸運うまくいく祈願絵
「馬9行く」ご笑覧いただければ幸いです。
Racehorse No.9,Copyright(C)2013 AoiFujimoto. All Rights Reserved.

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