やはり、そうなりましたか
安倍首相は潰瘍性大腸炎で辞任され
政治家の功罪より病を抱えた人として
8年近くの在職お疲れさまでした。
私も同病だったので大変に残念です
消化器過敏性なのか幼時に盲腸手術をし
30才の頃にその難病と診断されて
人工肛門をつけられそうになりましたが
薬物療法も放棄して東京生活から脱出し
朝型の田舎暮しに生活習慣を転換して
家族と守護霊のお陰で幸運にも快癒し
その後は手術とは無縁な人生でしたが
ついに古希すぎて眼の手術をしました。
その白内障手術直後は眼帯を装着で
独眼竜伊達政宗や片目の海賊のような
帯紐で頭に固定する眼帯を予想したが
現実には細菌の感染を防ぐためか
ほぼ顔の縦半分の額から頬にかけて
隙間なく覆う大判の粘着テープを
アイマスクの上にベッタリ貼る
帯紐の無い絆創膏の眼帯でした。
そして手術翌朝の眼帯を取り剥がす
診察日の眼科入口には顔も隠れそうな
大判眼帯にマスクの異様な面容の
10人以上の順番待ち行列に並び受付へ
ドアは密閉せず開放されていましたが
一般の外来患者も加わり密集密接は
避けられず大変に混雑していました。
その待合室で隣に座ったお婆さんが
突然なぜか激しく咳き込み
いたたまれずに外へ出て行かれまして
三日後の役所からの防災防犯メールに
市内においても新型コロナウイルスの
感染者が増加していて市内15例めの
感染者の80代女性が公表され
その方の行動歴に医療機関もあり
まさかの院内感染リスクに怯えました。
手術以前からのことですが黒目周囲に
白い縁ができているのに気がつき
これが白内障かと思っていましたが
ネットで検索してみると間違いで
コレステロールなどの脂質が沈着した
老人環という現象だそうで
病気ではなく視力に影響もないので
眼科医からは何も言われませんでした。
手術翌日の診察で眼帯を外してもらうと
LED照明のように明るく鮮明に見えて
視野の端にゆらゆらした光が見えたり
少し違和感を感ずることもありますが
それも一か月くらいで安定するそうで
その手術後の左眼を閉じて
正常と思っていた右眼だけで見ると
白熱電球のように薄明るかったので
眼科医が勧める両眼の手術にしました。
単眼で一週間の日帰り白内障手術で
両眼での期間は点眼含めて2週間ほど
その後も朝夕の点眼を3か月続け
ときどき口蓋に目薬の妙な味がして
飲酒気分になれず節制していますが
白内障手術を考えている方の
ご参考に手術体験など書きました。
両眼の水晶体は人工レンズに替え
歯はインプラントに骨はチタンで復元し
さまざまな人工物を身体に埋め込み
身体の一部を改造した未来の
サイボーグの人類を予感しました。
これからもこの新しい両眼を活用し
依頼され必要とされたなかで自分でなく
誰かを楽しませる絵を描き続けたいと
願っています。下記の拙作イラストは
1989年マガジンハウス社刊の
NEWパンチ・ザウルス誌に掲載された
「先端恐怖症」の絵ですが、これは
眼の手術直前の私の恐怖心だったかも
ご笑覧いただければ幸いです。

1989Acrophobia,
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