2019/5/10
十七連休最後の日は、
ソータの王将戦があり、
有料視聴ながら一日楽しめた。
相手は上位の
北浜八段だったが、
ソータには3連敗である。
昨日の棋戦でも、
「勝負処」で、
「踏み込み」という
勇気を持って攻める一手が
奏功して勝因となった。
若武者らしい
その闘いぶりが
ソータ将棋の魅力でもあり、
また、人生においても
「勝負処」では
「踏み込み」が大事なんだ、
ということを盤上で
知らしめてくれる。
順位戦の12時間に比べると
6時間という短期決戦だったが、
途中には一手に20分をかけるという
「長考」が幾度か見られた。
勝敗が決してから
振り返る「感想戦」では、
そこで何を考えていたかが
指し手自身から語られるが、
何十手先までを見通していることに
いつも驚かされる。
「詰め将棋選手権」では
4連覇の無敵状態なので、
最終盤の局面になると
「読み切った」時の指し手は
ノータイムになり、
それを察した相手側は畏れ入って
投了してしまうようになってきた。
昨日の解説「聞き手」は
ミナミちゃんだった。
小柄なメガネっ子で
キュートに見えるが
二児のママ棋士でもある。
ミナミちゃんの声は
アルトの“イケヴォ”で
耳ざわりがいいので
好きである。
ソータの棋戦を見ながら、
その考慮時間には
楽器のメンテをした。
チェロの魂柱(こんちゅう)が
外れていたので、
BBQ用の金串を
研いだり曲げたりして
治具として自作して
上手く立てることが出来た。
専用治具を買うと
5.000円以上するし、
工房でやってもらうと
1.000円も取られるので、
なんでも工夫して
DIYするに限る。
魂柱は擦弦系のヴィオール属の
すべてにある楽器構造で、
弦の振動を伝える
ブリッジ(駒)の斜め下に位置し、
表面板の振動を
裏板に伝える役目をする。
これを真似て、
いちどギターにもやってみたら、
まったく音が死んでしまい
鳴らなくなった。
なので、
撥弦系のギター/リュート属では
まったく不要のアイテムである。
知人からお嬢さんの為に
ヴァイオリンの一台を
「お譲り願いたい」
との申し出を受けたので
お渡しすべく念入りにメンテした。
76年製のKirschnekからは
43年分の? 綿埃が
楽器内からピンポン球ほどの
大きさに成長して出てきた(笑)。
古いギターを預かって
メンテする時も、
この「毛玉」が毬藻(マリモ)のように
どのくらい成長しているか
見るのが楽しみなのである(笑)。
ペグ(絃巻き)に
コンポジションという
クレヨンのようなものを塗り
滑りをよくし、弦を新品に交換した。
ボディと指板を
それぞれ、それ用の
洗浄剤とワックスで磨き上げ、
ブリッジのずれ等も調整した。
仕上がってから
試奏してみたら、
ブリリアントな音が響き、
ヴァイオリンが
久しぶりのエステを受けて
喜んでいるような気がした。
発注していた
「モンゴル白馬」の毛が
到着したら、
弓の毛替えもする。
初心者の女の子が使うには
十二分なほどに音が鳴る
素晴らしい楽器である。
これで音大を目指してくれれば、
リューティエ(楽器製作家)としても
嬉しい限りである。

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