種子島の伝承歌
「いちやもしんじゅ」又は「いちやましんじゅ」の
ルーツがわかりました。
宇和島市産業経済部商工観光課土居さまにご協力いただきました。
江戸時代後期、松寿院の時代、
愛媛県宇和島、日振島出身の製塩技師が、種子島城主の依頼で
製塩づくりの指導に派遣されてきました。
増田地区に3人をはじめ総勢20人前後の製塩技師でしょう。宇和島に帰る者もおりましたが、
種子島に住み着いた技師もおりました。その技師達がふるさと宇和島の「いのこ唄」を
種子島の人に教え、種子島に伝承されています。
(後半にいのこ唄の歌詞があります。ほぼ同じです)
●「いちやましんじゅ」種子島伝承歌
ハー
一やましんじゅ わしゃいちゃ持たんど
いちやまさんなればこそ いちょ持って回る
わしゃいちゃ持たぬと ちゃんころりんと冠めた
(いちゃ=石)(いちやま=石屋)
ハー
二やましんじゅ わしゃ庭 掃わかんど
小遣いさんなればこそ 庭 掃いて回る
わしや庭掃かぬと ちやんころりんと冠めた
ハー
三やましんじゅ わしや三味あ 弾かんど
芸者さんなればこそ 三味 弾いて回る
わしゃ三味あ弾かぬと ちゃんころりんと冠めた
ハー
四やましんじゅ わしゃシワ よらんど
老人さんなればこそ シワ よって回る
わしゃシワよらぬと ちゃんころりんと冠めた
ハー
五やましんじゅ わしゃ碁は 打たんど
暇人さんなればこそ 碁を 打って回る
わしゃ碁は打たぬと ちゃんころりんと冠めた
ハー
六やましんじゅ わしや櫓は 漕がんど
船頭さんなればこそ 櫓を 漕いで回る
わしや櫓は漕がぬと ちやんころりんと冠めた
ハー
七やましんじゅ わしや質あ 持たんど
質屋さんなれば 質持って 回る
わしゃ質あ持たぬと ちゃんころりんと冠めた
ハー
八やましんじゅ わしゃ鉢あ 持たんど
植木屋さんなりゃこそ 鉢 持って回る
ハー
九やましんじゅ わしゃ鍬 持たんど
百姓さんなればこそ 鍬 持って回る
わしゃ銑は持たぬと ちゃんころりんと冠めた
ハー
十やましんじゅ わしゃ銃あ 持たんど
兵隊さんなればこそ 銃 を持って回る
わしゃ銑は持たぬと ちゃんころりんと冠めた
●
日振島の「いのこ唄」
一割とせえ 一割とせ わしゃ石しゃ割らねど
石屋しゅうこそ 石割るものよ
二割とせえ 二割とせ わしゃ庭はかねど
お寺坊さんこそ 庭はくものよ
三割とせえ 三割とせ わしゃさばつらねど
沖の漁師こそ さばつるものよ
四割とせえ 四割とせ わしゃ芝刈らねど
男衆こそ 芝刈るものよ
五割とせえ 五割とせ わしゃ碁は打たねど
隠居衆こそ 碁を打つものよ
六割とせえ 六割とせ わしゃろはおさねど
船頭衆こそ ろはおすものよ
七割とせえ 七割とせ わしゃ質おかねど
貧乏衆こそ 質おくものよ
八割とせえ 八割とせ わしゃ鉢割らねど
女中衆こそ 鉢割るものよ
九割とせえ 九割とせ わしゃ鍬打たねど
かじや衆こそ 鍬打つものよ
十割とせえ 十割とせ わしゃ重は持たねど
でっち衆こそ 重持つものよ
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