七月、脳味噌の弱いオウム  








ふっと見放した拍子に気が触れる七月、脳味噌の中で果てしも無い騒音…静かにしている事は命取りなんだ、よ、慣れというのは恐ろしいものできちがいじみた焦燥だの厭世だのとアトミック・ボム・ガールみたいな駆引きの巧みさで付き合うことが出来るようになったんだ…ねえところで今何月だか知ってるかい?俺はどうも知らないうちに知ってることをすべて忘れてしまうみたいだよ
電子ビートのミレーヌ・ファルメール、余裕シャクシャクで歌いこなす唇、それを徹底的に汚してみたい欲望、なんて80年代的な時代錯誤、ダーツの矢はとんでもない方向にしか飛んでいかない…俺はいつでもれっきとした会話を確立させようと目論んでいるんだけど、いったい何人が俺のことを案山子でも見るような目つきで見ていったことだろう…それについちゃ別になんとも思っては居ないけれど…自信なんていつでも人間をそういう風にしてしまうギミックなんだね
もう少し自分の中で気持ちが弾むものを作りたいと思って出来るだけたくさんの言葉を出来るだけ画期的な方法で積み上げたらオウムになったような気がした、思惑なんてただの冒涜に過ぎないものさ、バイプレイヤーはノーマルよりもきっと性病にかかる確率が高いだろ?そういうことってきちんと理解していないと大変なことになる…いつも、いつの時でも…今は七月でいいんだよな?畜生、いつの間に抜け落ちてしまうんだろう、こういうのって?ハチミツのありかをぼんやりと考えている間に食パンが誰にも食うことが出来ないトーストになる、昨日も、一昨日の朝もそうだった…それが夢だったのかどうかも釈然としない感じだよ、おお、俺は塗るほどに白くなっていく紙みたいだ、躍起になっている間に何を描こうとしていたのかすらさえ思い出せなくなっちまう
ファンダメンタル、そんな風にうそぶいて知らん顔をすることは出来るだろう、ファンダメンタルってなんについて使う言葉なのかもさっぱりだけど…こんなときに言っときゃ格好はつくんじゃないか?何年か前に本のタイトルに使われてたのさ、なんだか響きがいい言葉だなぁと思ってね…意味を引いたことがあったんだけどなにぶん古い話なんできれいさっぱり忘れてしまったんだ…今話してる類の忘却とはまったく種類の違う健全なありがちな忘却だけどね、まてよ、忘却に健全とか不健全とか…まあいいや、話が長くなっちまう、きりもみ飛行のモノローグ、落下地点は誰にも見極める事が出来ない、轟音と軌道に眼を凝らすしかない、ある種の不安は墜落する事無しに旋回し続ける事がある、つまり安心なんてありえないなんて時もあるものさ
今夜これから眠るには穴ぼこを見つめすぎた、少しもセクシーじゃない穴ぼこ、少しも扇情的じゃないただの穴ぼこ、レゾンデートルとかつま先を引っ掛けてすっ転んじまうただの穴ぼこ…怪我をしないようにするんだ、そんなところで転んだら下手したら命取りだぜ…心中で流れる血は血小板にはどうにも出来ない、言葉を積み上げたらオウムになったような気がしたんだ、俺はただただ繰り返す鳥類なのさ



クェーッ







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