2008/4/19

青白い空(悟ったからって別に)  












青白い空に僕が飛ぶ
青白い空に僕が飛ぶのだ
明け方の淡い夢の様に
暮れ方のカゲロウの羽ばたきみたいに
青白い空に
青白い空に



息をし始めてからこれまで
確かに吐いたことなどなかった
古い
水の様によどんだ
いつかしらの息が
確かな線を殺していた
確かな線を
ぶつ切りにしていた
青白い空
もっと青くなっても
犯されたものは
二度と
綺麗になることはない
青白い空に流れる風は
そんな
瞬間を
ターン・テーブルのEP盤の様に
ぎこちなく
ぎこちなく繰り返す
その時に乱雑に混じる
ちぎれるみたいなノイズの
ことを
確かに
この僕はむかし飲み込んでいた


青白い空
青白い空
青白い空
青白い空で
ミルク色の
満月が迷子になってる
今日のすべてが沈むまで
あいつは
心もと無いのだ


いつか死んだうさぎ
いつか死んだ犬
いつか死んだ猫
いつか死んだ金魚、みんな
青白さの向こう側に
居たんだね
僕は再会する
再び
出会うべきなんかじゃ
きっと


なかったんだろうけど


みんなの鳴き声
みんなの鳴き声が
合唱団となって
架空の地平で長く尾を引いてゆく、その流れに乗る、その流れに乗れば


僕は
思っていたなにかを知る


青白い空
青白い空
青白い空
青白い空

ああ、だけれど確かに高い
確かに
手には届かない


欲しがっていた
欲しがっていたのだ
確かに
欲しがっていないふりをして
喉から手が出るほど
確かに求めながら

果てしない
感情が零れていく
僕は
鳴き声に参加した、だけど
僕のものだけが



激しく
落下して行ったのだ


青白い空
あ、あ、青白い空
なにも
哀しいことなんか
なかったよ


求めることにだって
僕は





ずっと
距離を置きすぎていたんだ










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