この素晴らしき世界  













愛は大事だとか
戦争はいけないとか
言うまでもないことを
至極当たり前の話を
さもオリジナリティーのように
さも斬新な意見のように
ウンザリするぜ
アキアキするぜ
吐気がするぜ
吐気がするほどアレだぜ
昭和の、戦いの中で生まれた
ニッポンのフォークソングに謝れ
テメエの身体もキレイに洗えない
ロマンチシズム童貞ども

あー、かと思えばそりゃもうシニカルに
あらゆるリアルを裏返し
蒸し返し罵倒し引き摺り倒し
喜色満面のキショい顔
晴れの日に傘さしゃアバンギャルドか?
小理屈はいいから鼻毛を切りな
名前のない主張はみんな戯言だ

ボーイ、シマウマのように生きて
ディスプレイのコミックにエレクチオン
ガール、汚い男みたいに生きて
綺麗な男に課金課金課金

職業差別?なんて笑わせんな
金のための暮らしなんてぜんぶそれまでさ
仕事の席で我が身擦り減らして
お酒の席で時間食い潰す
収入支出の空回り
微々たる数字が繰り返されるだけ
「やりがいのあるお仕事です」?
やりがいを感じているやつが
そんなフレーズで落とすわけがねえ
紳士淑女諸君
本当の頭を使え
上手くやるための頭じゃない
本当に生きるための頭
確かに生きるための頭を
ルールを守るだけの暮らしに
成長なんて訪れるわけない
禿げて太って歯が抜けるだけ
遅くまで遊んで肌荒れるだけ
妙に居心地のいい監獄の中で
若き痴呆のまま老いるだけさ

おっとっと、待てよ待てよ待てよ
いきり立つ前によく考えてみなよ

「お前俺みたいに喋れるか?」

そうさ、俺は上手くやれるぜ
口先だけの人間じゃない
作り上げてぶち壊して狡猾で柔軟
殺しながら笑わせるぜ祈りながら垂れ流すぜ
脳下垂体にギャングを飼ってる
脳下垂体にギャングが居る
力も技術も自信も不信も
心地良い言葉で転がしてやるさ
出来のいい余興で楽しませてやるさ
そうさ、ごらん、俺はエンターテイメント
かたちに出来なけりゃ意味がない
ただの感情で終わらせない
ただの言葉じゃ始められない

お前は誰
お前は何
言葉だけじゃない証明の時間
自分の心に深くダイブして
拾い上げた真実を晒すための時間
体面なんか気にしないやつが
本当は一番イカシテるのさ

なあ、建前並べるのにも疲れたんじゃないのか?
本当は違うんじゃないかと思いながら
安泰な毎日を生きるのに飽きてるんじゃないのか?
約束事を消去して全部
その日出かけたいところに行くんだ
呼び止められても立ち止まるな
明日からのことなんて考えるな
今日を犠牲にしなきゃいけないことなら
それは本当のことじゃない

難しく考えることじゃない
だけど考え込まなきゃ始まらない

このご時世、ティッシュだのマスクだの
うがい薬だのしこたま買い込んでる連中なんてみんな
生きてたって特別なにもしやしないようなのばかりさ
堅牢な壁の中で生きてたら
のこのこ外に出てくのだってままなりゃしないだろう
一点にフォーカスを定めればそこだけはよく見えるけれど
その他のことはなんにも見えなくなるってもんさ
目的をもった行動がすべてを作り上げる
目的をもった行動が行く道を決める
結論が先に立つ道なら
わざわざ歩かずに首を切り落とせ

批判や批評めいた態度ばっか上手になっちゃって、だけど
その厳しい目でてめえの人生見つめることだけは決してしやしないんだよなぁ?

リーズナブル、ハイブリッド
手荷物無しの使い捨て
利便性を追求し過ぎて
人生がスカスカの野郎ばかりだ
いつか、いつか
お前の脳味噌だって
取り換えが利くようになるだろう
電極を仕込んで
目覚めも眠りも思いのままさ
効率的生産と体調管理を繰り返し
そのうち自分の名前にも必然性を感じなくなるだろう
名刺なんか要らない
お前らの個性なんかどこにあるんだい?

俺は誰にも教えを乞わない
誰一人俺の人生を批評することは出来ない
そろそろ棺桶に片足を突っ込みそうなこんな歳になっても
俺は自分を貫き通すためだけの人生を歩いている
めくらのような正直さと堅実さが二着で幾らのスーツを着て歩いている中を
暢気な格好をして堂々と歩いてきたのさ
どれだけ上等なメガネをかけても
視神経に繋がってる脳味噌が馬鹿ならなにも見ていないのと同じことだ

こんな世界が素晴らしいなんて俺は認めねえぞ
確実な鎧だけを身に着けて
一切の攻撃も反撃も排除する世界
武器を持たぬことも
闘わないことも
それがイズムなら結局は闘いなんだよ
そうさ、俺はエンターテイメント
自分自身の血飛沫を見世物にして生きて来たんだ


そりゃあもう俺だってこんな人生に
特別期待も未練もありゃしないさ
でも、だからって
じゃあ死んじまえばいいのかっていうとそれは話が違うだろ
この面倒な器にしがみついて
ギリギリまで続けるだけさ
俺が追い求めて来た余興を
心臓が止まるまでやり続けるそれだけさ

おぉ、この素晴らしき世界よ












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