ヤクルトの古田監督が今シーズン限りで辞任しましたね。
辞任会見で涙を流していましたが、涙の詮索など
野暮な真似はいたしません。
一回ゆっくりとユニフォームから離れて色々な世界を
見て歩き触れて、今後また野球界に戻ってくればいいのでは
ないでしょうか。ヤクルトには多分戻る事は無い可能性
が強いと言われているので、以前
「阪神の監督をしてみたい」と語っていたのですから
阪神のヘッド兼打撃コーチ辺りをいつか担当してもらいたい
と願っております。
ま〜どんな形でも良いので大きくなって戻ってきてください
という事です。
しかし古田監督兼選手が誕生した時はマスコミも大きく
取り上げてましたが、シーズンインするとそないに話題として
浮き上がらなかったのは、もうマスコミ・ジャーナリストの
術の乏しさを露呈していると思うわけですね。
ですので「江夏の21球」のような表現力を持っている
山際氏みたいな方が現世にいてくれたら、と思うと氏が
現世にいない事はこれはもう悲劇というモノですよ。
パヴァロッティが亡くなりましたが、後に
「彼の歌声が生で聞けないのは悲劇である」
と語られるようになる可能性があるが、今の日本の
ジャーナリスト界はもうその段階に入っていると。
誰も「江夏の21球」を超えられないのですからね。
まいったもんです。
しっかりしてください、玉木ハン。
しっかりしてくださ、マスコミ連中ハン。
もし山際氏が生きていられるとしたら、今の藤川などを
もっと大きくもっと素晴らしい存在に表現してくれると
思うわけです。
話は変わります。
ワタクシは古田監督の監督としての資質などは分りません。
これはヤクルトを見続けているヤクルトファンが判断を
すれば良いのだろうし、阪神ファンのワタクシごときが
ぐちゃぐちゃと言える事ではないと
(阪神の監督評価は勤しみますよ、当然)
ただワタクシも注意しなければならないのですが
「監督の資質を問う」などと言っても、監督の人間の
資質などはわからないわけです。監督と直に付き合う人で
なければ見えない部分もあるのですし。
そういう面で、監督や選手などは一般人からすれば
バーチャルでもあるし、フィクショナルなんだと
思うわけですね。
ですので、監督や選手が「どういう人物(性格)なんだ?」
などは問うても無駄な部分なんだと。この部分を細かく詮索
しようとする事だけは避けたいと。ですので岡田ハンの
直の人物象などは一切詮索しないでおこうと。
それ以外にマスコミやTVから伝わる事のみで
評価を下すべきなんだ、という事を改めて自覚しなければ
批判などはしてはいけないと思うわけです。
それが自覚していな人は、大抵が中傷へと流れて行って
しまうとも思うので。
ですので逆に監督や選手などは、マスコミを通して
ファンにどう映っているのか?どう思われるのか?
という部分を意識して発言なり行動なりをしないと
いけないという事にも繋がるのだと思うわけです。
古田監督は幻像を上手にコントロールすることが
出来たのか?ワタクシはこの部分が非常に気になります。
メディアのなかの自己像をうまく認識して評価することが
出来たのか?と。
つまりファンに監督兼選手として「何を為したか?」と
いう事がどう伝わっているのか、いないのか?
もし伝わっていないのならば寂しい話ですよ。
あれだけ昨シーズン前は話題として持ち上げてくれたの
ですからね。
マスコミの世間へ伝える術が下手糞な部分も勿論
あるのですが、もしファンにちゃんと伝わっていないのならば
今度はしっかりと、マスコミを通じてファンに伝える能力も
身につけてほしいと思うわけです。
つまり監督としてペ〜ぺ〜だからといって、大人しくする
必要なんて無いという事です。
堂々として他球団の監督と渡り合って、自分の野球を主張
するぐらいに大きくなって帰ってきて欲しいと。
しっかりとファンに伝える能力を身に付けてからが
古田氏は、本当の指導者人生へと突き進むのではないか?
なんて思うのですがね。

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