甲子園での巨人戦3戦目。
予想通り巨人の先発は内海でしたから、5番にフォードを
起用していた時点で、嫌な悪寒が走りました(苦笑)
断わっておきますが、別にフォードの事は嫌いでは無いのです。結果を出す状態には無い、と見ているだけですので。
プロの世界、いや社会全体に言える事は「実力社会」であると。中には「コネ社会」もありますが、プロスポーツの世界ですから。昔は度々「コネによる選手起用があった」と聞きますが、そういうのは断固反対だという事です。
私は実力的に見れば、フォードと関本の実力度は、雲泥の差を感じます。つまり相手投手の左右に拘る場合、左腕相手には、もう関本を5番か3番で起用した方が良いだろうと思うわけです。
その関本がやってくれました。
打撃よりも、9回0アウト1・2塁というケースで、1球で
送りバントを決めたのには、絶賛します。
相手投手はクルーンでしたからね。160キロの速球ですからね。反発力が強烈な中で、それを転がすというのは本当に難しいと。そういう中で、しかも変化球を決めたわけですから
センスを感じる以外ないですね。
本当に難しい状況下での、バント成功だったと思います。
地位が人を作る、という言葉があります。
関本にクリーンアップを任せれば、クリーンアップとして
相応しい選手に育つかもしれませんよ。
さて先発した杉山の話ですが、言うのも嫌なんですが
「やはりか・・・」という事です。
何回も言いますが、セットポジションから投げている限り
5回以上は持たないと。
セットから投げてるから、140キロ以上出せなくなってますからね。球にキレがある内は抑えられるのですが、中盤から終盤へと疲れが出だし、相手が慣れ出した頃合いに入った
途端に、ガツンっといかれるのは、もう明白なわけです。
セットから投げる目的が「制球力を付ける」という事ならば
その目的に反した事を簡単に繰り返すのは、どういう事?
厳し眼ですが、この投手はロングの中継ぎ以上の働きを求めてはいけません。今のままでは、決して完投など大量リードしている時以外、求めてはいけないと。
先発させるなら、5回限定ですね。
能見が2試合良かったですね。
フォームを変えて「打者から見え難い」という、幻惑させる部分を作り出したみたいですが、良いことだと思います。
簡単に、打者にタイミングを合されていましたからね。
それを防ぐための変身を遂げたのならば、期待できますね。
しかし、この投手の問題はもう一つあります。
それは、走者を塁上に置いた時の問題です。
「セットポジションからどうなんだ?」という問題がありますので、そこら辺りもしっかりとクリアーしているのならば
先発要員として期待できるでしょう。
後は、クルーンが異様に怒ってましたね(笑)
塁に出したら、あれほど怒りを見せる投手でいたっけ?
横浜時代は、あまり阪神戦では投げる事が無かったので
よく分からないわけです。
あれほどカッカするタイプだったら、もう付け込む隙なんて
山ほどありますね。
この試合を見た中日などは「そういう事ね」と、次からクルーン対策を実行してくると予想しておきます。
抑えを崩して勝利した阪神
抑えが自滅して崩れた巨人
この差はでかいでしょうね〜。
当分、巨人は引きずる事になるのではないでしょうか。
阪神は、ちょっと陰りが見え隠れしていた打線が
もう一度5月に向けて、良い状態で入れるキッカケになる勝利に感じました。
しかしナイスゲームでした。
「プロ野球の興行の売りとは試合である」と考えると
この試合はまさにファンを抱え込む「興行」としては、大成功だったと。
こういう試合がドンドン増える事で、野球界全体がもっと盛り上がるのでしょう。
そう考えると、やはりFAで補強したチームと、そうでない
チームとの差が、セ・リーグは開く一方なわけです。
全体の興行としては、これは良くないでしょうね。
とにかく新コミッショナーは、オーナー連中の戯言を黙らせるぐらいの権限を発揮してほしいものです。その中で、新たに未来を感じさせてくれる「プロ野球興行」を作り出してくれる事に期待したいですね。

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