2009/5/29

初夏の光溢れる気持の良い日、友人に誘われ、
ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクションに行きました。浜口は、醤油の「ヤマサ」の御曹司。水天宮前、かつてヤマサの蔵があった場所に、そのミュゼは有ります。
浜口生誕100年に当たる今年は「生誕百年記念展」(4月1日〜7月20日まで)が開催されています。
浜口陽三・・・?
日本人アーティストの日本における無名さは、浜口に限った事ではないのですが、銅版画における彼の偉業をもってしても、その知名度の低い事に、寂しさすら感じます。
浜口の偉業・・・?
銅版画という言葉が日本ではあまり知られていなかった時代にパリに渡った、彼は、「カラーメゾチント」という銅版画技法を完成させ、数々の世界的コンクールで受賞を重ねるなどの活躍をし、エンサイクロペディア・ブリタニカに、今でもその名が紹介されています。
カラーメゾチント・・・?
つまり・・・色つきの銅版画です。
彼の名前を知らなくても、深い闇の中に、さくらんぼや西瓜がかすかな光を受けて佇むその作品を見れば、記憶の束が解けるはず。。。。

今回の生誕記展では、千葉の実家で発見された油彩画や南画も展示されていて、とても興味深く、拝見しました。
闇を従えて鎮座しているさくらんぼのイメージ一辺倒であった私も、親しみと驚きをもって、新鮮なメッセージとたくさんのイメージを頂いてミュゼを後にしました。
ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション:
中央区日本橋蛎殻町1−35−7
http://www.yamasa.com/musee

投稿者:ningyomn