
行って来ました、大阪王将。
内装工事をしている頃から、何ができるのか注目していました。
掲げられた看板を見たら『王将』の文字が。
うひゃ〜、懐かしいもんが西葛西に進出してきた。
これは一度は行かねばならぬ、と思いつつも昨日まで行けませんでした。
大昔に京都に2年ほど住んでいたことがありました。
あの頃は金がなかったっけ・・・・
金はないけど、腹は減る。
お世話になったのは『餃子の王将』と『餃子舗 ミンミン』。(ミンは王へんに民と書くのですが、文字化けしちゃいます)
両方とも関西圏では有名な中華(餃子)チェーンです。
100円玉が複数あれば晩飯が食えた。ありがたかったなぁ。
餃子の王将では金がなくても飯が食えた。
あらかじめ金がないと申し出れば、食べた代金分の皿洗いをすれば勘弁してもらえた。臨時雇いのバイト代で飯を食わせてもらうと言う訳だ。
さすがにこのシステムにお世話になることはなかったけれど、餃子の王将は何人の苦学生(死語?)を飢えから救ったことか。
(でも大学生ではなかった私のまわりには、本当にお世話になった人はいなかった)
西葛西にできた王将はこの『餃子の王将』とは違います。
餃子の王将は『京都王将』で、西葛西にできたのは『大阪王将』。
もともとは京都王将が始まりで、同じ頃に急拡大していた『餃子舗 ミンミン』との熾烈な競争のなか、兄弟で関西一円にチェーン店網を築く。
その後、経営方針の違いなのか、兄弟喧嘩なのか、発展的分割なのか、餃子の王将は京都王将と大阪王将に分かれることになる。大阪王将の方は生協と提携したりして、最近ものすごい勢いです。
ちなみに『餃子舗 ミンミン』は日本で最初に焼き餃子を『開発した』ことで有名。但し焼き餃子は中国東北地方の郷土料理にもあるので真偽の程は不明。『開発』という言葉遣いがミソですかね。
宇都宮の『みんみん』という有名老舗餃子店は、創業者が北京に住んでいたときに好きだった餃子を日本でも売ろうと始めた店らしい。こちらも昭和30年代の創業なので、ほぼ50年の歴史がある。
終戦後に大陸から引揚げて来た人たちが、現地で食べていた餃子という料理をいろんな場所で売り始めたということなのでしょう。
蒲田には餃子屋が60件以上あるというし、宇都宮だけじゃなくて浜松の餃子も有名。ラーメン、カレーと共に国民食になっちゃってますよね。
兎に角、王将の餃子は懐かしい。
今では関西の餃子愛好者は京都王将派と大阪王将派に分かれるらしい。でも、そんなに味に違いがあるんでしょうか???
早速頼んでみました、餃子セット。餃子2人前と半チャーハンに卵スープ。
まさにオーソドックスな餃子ですね。やや小振りな餃子は焼き色もおいしそう。餃子6個で一人前200円(税込み230円)です。
チャーハンも卵、ネギ、ニンジンがカラフルでいい感じ。いかにも半チャーハンという量です。
懐かしくて、懐かしくて、しばらく見ていました。
食べてみると、全般的に昔よりも味が薄くなったような気がする。餃子もチャーハンも。もう少しコテコテだったような記憶があるが、あれは京都王将だからかな?
特にチャーハンはかなり薄味で、個人的にはもう少し胡椒を効かせるなりしてくれた方がいい。それでもチェーン店にありがちな、いろんなもの使って旨味バッチリに仕上げているものよりはいいですけど。
餃子には以前ほどニンニクは効かせてありません。噛むと同時に汁が溢れてくるタイプとも違います。それでも餃子を噛んでいると野菜たっぷりの餡から、餃子特有の匂いが溢れてくる。昔、おふくろが作ってくれた餃子はこんな感じだった。
コレはコレで一つの確立された味ですね。まさに王将の餃子だ。家庭で作る餃子のルーツのような味。それとも、おふくろの餃子の頂点というべきか。
私としては懐かしさだけでも充分食べられる餃子なのですが、餃子そのものを比べるならば、
末っ子や
タンメン ケイの餃子の方が安心して勧められるかな。
でもそれは好きなタイプはどれですかと言う話。
末っ子の餃子は野菜の甘味や旨味を引き出す餃子。
タンメン ケイの餃子はモチモチの皮の旨さと溢れる肉汁が魅力。
大阪王将の餃子は単純そうに見えて家では作ることができない餃子。
お好みで選んでください。
ただし、餃子1人前200円ではありますが、セットにすると自動的に2人前頼むことになるし、結局は税込みで830円かかりますから思った程お得と言う訳でもありません。一概に安いと言えないところが、商売上手です。
まぁ、餃子とご飯を頼めば結構お得なんですけどね。

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