こう暑いと、サッパリしたものが食べたくなるのが人情。
午前中から何を食べようかと考えていたのですが、何も浮かばない。
こんなときはアッサリと冷奴にご飯という昼飯も良いかと思い、先日教えてもらった豆元に豆腐を買いに行く。
豆元の店主はもともと豆腐メーカーに勤務していたらしい。そして独立。地元の人と顔を合わせながら、自分の作った豆腐を売るのが楽しいといった感じの店だと言う。
作っている豆腐は天然海水ニガリを使った豆腐。
昭和になって凝固剤がいろいろと開発されたが、それを使うと楽に豆腐が作れる半面、豆のコクと甘味が出ずに味気ないものになる。
ニガリと言うものは豆乳の中のタンパク質との反応速度が非常に早く、また豆乳の温度や質に対しても敏感に反応するので、特に絹ごし豆腐を作るのが難しい。
そのかわり、出来上がったものは手間をかけた以上に旨い豆腐になる。
この辺の違いは食べてみると分かります。
その違いに驚きます。
汗をかきかき自転車を飛ばして、中葛西通りを北に向かう。
麺屋 夢うさぎの前を通ると、12時になろうとしているのに人が並んでいない。
暑いからかな?
夢うさぎを通り越して次の交差点を左折。
すぐに目に入りました。『とうふ ゆば』の大きな看板。
おお!見つけた!!と思ったら、シャッターが下りている。
なんとお盆休みで、14日、15日は閉店とのこと。
残念無念。
暑い中、旨い豆腐を買って帰り、昼間っからビールを開けながら甲子園を見るというささやかな夢が崩れた瞬間でした。
そのまま帰ろうとかも思いましたが、手ぶらで帰るのもなんかなぁ。
せっかくここまで来たので、夢うさぎでつけめんを食べて帰ることに。
人も並んでいなくて丁度直ぐに入れる。
珍しいこともあるもんだと思いながら入店し、つけめんをオーダー。
今までここで食べたのは、特製つけめん、特製らーめんだったので、デフォルトのつけめんがどんなものか食べてみたかったのです。

店内は私の後、1人客が入ってきていっぱい。12時過ぎると、さすがにお客さんが並び始めました。相変わらずの人気ですね。
暑い中、並ばずに店内でつけめんを待てるのは運が良かったかもしれません。
麺とつけ汁だけのいたってシンプルなつけめんは、今日みたいに暑いと丁度良いかも。チャーシューも美味しいですが、今日はなくてもいい。
もう少し涼しくなってから頼みます。
つけ汁は相変わらずのWスープで旨味タップリです。
ただ前回食べたときよりも唐辛子が効いていて辛く感じる。夏場の暑い時には唐辛子を多めに入れたりするのでしょうか。その分、バランスが取れていないように感じました。今日のつけ汁は甘味、酸味、辛味がそれぞれ主張しすぎている感じです。
つけめんが出てきた時に、先に麺だけ食べてみました。
蕎麦屋でよくやるように、つけ汁を使わずに麺の味だけ楽しんでみたいと言う思いで。
感想は・・・・暑いと言うこともあるのでしょうが、正直なところちょっと拍子抜け。ツルツルとした喉越しは良いのですが、水分が多くてモチモチしているとは言え、うどんのような小麦粉の旨さがあまり感じられない。
よくあるカン水臭い麺でない事は確かで、それなりに美味しいのですよ。
でも麺だけで食べるようには作られていないんですね。
やはり中華麺はスープと一体になって初めて完成される麺なのだと思いました。
当たり前、と言えば当り前か。
スープにつけて食べると、さすがにスープに合わせて作った自家製麺。相性は良いですよ。
ストレート麺は絡み具合が少ないので、その分つけ汁の旨味が濃くて良い。暑くて食欲がなかったはずなのに、どんどん食べられる。
あっという間に完食です。
残ったつけ汁をスープ割にしてもらいましたが、やはり前回より辛めの印象は拭えない。
そもそもスープ割って、もっとたくさんスープを入れてもらえないのでしょうか。濃いつけ汁に多少のスープを入れるだけじゃ、飲むのにはまだ濃すぎます。
きちんと出汁を取っているのだから、もっとスープで延ばしても充分美味しいと思うんだけど。
この次に食べるときにはスープを多めにと頼んでみよう。

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