週に何度か御茶ノ水に通う用事が出来てしまい、なかなか葛西・西葛西で食事が出来ません。
本当なら中葛西の“あの店”の夏野菜カレーコースとか活き鮑のコースなんか食べてレポートしたいんですが、2人以上で予約しなくちゃいけないし、夜はソトメシに行きづらい昨今なので行けていません。
“あの店”については、そのうちレポートします。
さてさて、週に何度か御茶ノ水に行くと言うことは週に何度かカレーの聖地である神保町の近くにいるということ。
当然の事ながらカレーを食べる機会ができるのです。
この日は私の好きな
カーマのチキンカレーを食べようとしていたのですが、
むねやけ六郎さんや
kasachuさんのブログを思い出し、急遽エチオピアに。
エチオピアと言えばチキンカレーだったのですが、この日に限って豆が食べたくなった。
そこで豆カレーを頼んだついでと言ってはなんですが、ヘルシーつながりでグリーンサラダも頼みました。

チキンカレーのほうは鶏肉の肉片や微塵切りの野菜が結構入っていて、トロミがついている訳ではないけれど、いわゆるスープ状とも少し違う。
豆カレーはチキンカレーと比べるとブイヨンが多めで、さらさらカレーになっています。
でも基本のグレービーは多分同じもので、そこに豆を加えブイヨンを多めに入れて仕上げた感じ。
香はチキンカレーと同じくクローブが効いていて、さらにフェンネルやカルダモンがアクセントを加えている。
結構泡立っているので、出す直前に沸騰させているのが分かります。
シャバシャバなようですが、かなりの量の豆と野菜、挽肉なんかが沈んでいます。どのくらいは入っているかはご飯にかければ良く分かる。

ご飯にかけると3種類の豆と野菜の微塵切りがくっきりと浮かび上がる。
ホクホクした豆の食感と、刺激的ながらもチキンカレーほど主張し過ぎてないスパイスが心地良い。
ご飯に混ぜ込んで食べると旨いこと。
エチオピアのスパイス使いは独特で、『エチオピア』と言うひとつのカレーのジャンルを作り上げていますね。
上野のデリーもそうですが、エチオピアのカレーってウスターソースっぽい香がするんですよね。
ウスターソースの主な材料って、トマト、玉葱、ニンジン、ニンニク、生姜、昆布、椎茸、りんご、砂糖、酢、塩、醤油。
スパイスもクローブ、黒胡椒、シナモン、ナツメグ、セージ、タイム、唐辛子など。
調理過程は違いますが、材料自体がカレーの材料と重なる物が多いので充分想像のつく話なのです。でも自分でインドカレーを作ってみるとそんな匂いはしてこない。煮込み方が違うか、隠し味に使う醤油や魚醤の量が異なるからでしょうか。それとも私はリンゴを使わないからかな?
いずれにしても食欲を刺激する独特の香がします。

カレーも美味しいですが、実はグリーンサラダがなかなかのもの。
私はいつも感心しながら食べてます。
何に感心するって、ドレッシングの使い方。
もちろん美味しいサラダなんですよ。
でも、一番気に入っているのはドレッシングの使い方なんです。
カレーって、栄養的には完全食からほど遠い存在です。
色んな材料を使う割には食物繊維は少ないし、カロリーが多いし、偏りがある。だからサラダなどの野菜を一緒に食べる方が良い。でもサラダって意外に太る食べ物だと聞いたことがあります。
問題にされていたのはドレッシングで、大抵の店では生野菜の上からドレッシングをドボドボかけて出してくる。食べた後の皿にはかなりの量のドレッシングが残っていますよね。あれでは、少量の野菜を取るために多量の油を飲んでいるのと同じだと言う訳です。

上手く見えるでしょうか?
食べ終わった皿の中にはドレッシングが一切溜まっていないのですよ。
それでもサラダには、ドレッシングをまるでコーティングしたかのようにしっかりと味がついていて、美味しく食べられる。
手間をかけてくれる洋食系の店ではお目にかかることがありますが、カレー屋さんでは非常に珍しい。
野菜にドレッシングをかけてから、手動の脱水機のようなもので遠心力を利用して余分なドレッシングを飛ばせば誰にでもできます。飛ばしたドレッシングはまた使うことができる。ただ一手間かけるだけですが、店とすれば面倒なのでしょうね。切った野菜にドレッシングをかけるだけのほうが、手軽にお客さんにサラダを出せますもの。
このサラダなら、基本的にオイリーなカレーと一緒に食べても、油分の摂取を抑えることができる。
気を使っているのが分かります。
こういう気の使いようが見えると、嬉しくなっちゃうんですよね。
『あぁ〜、この店は良い店だ〜』なんて、ホンワカした気分になってしまいます。
でも豆サラダの方が有名なんですよね、この店。

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