寿司、鰻、蕎麦。
当然のこと乍ら、大好きです。
この中で寿司と鰻は西葛西でもなんとかなる。
困るのは蕎麦。気に入る店がどこにも見つからない。
あそこに美味い店があると聞けば出かけ、そこに蕎麦屋の暖簾があれば入る。西葛西の駅から東西南北、何軒の蕎麦屋に入ったことか。
ハッキリ言って、蕎麦難民です。
今では新小岩の旭庵、森下の
京金、九段下の
一茶庵、猿楽町の
松翁、やっぱりこの辺まで出かける羽目になってます。
昼飯時に行ける距離じゃない。

蕎麦行脚ですよ、もうこれは。
近場にないっすかね? いい蕎麦屋・・・・
『美味い蕎麦屋』と書かずに『いい蕎麦屋』と書いたのには訳があるんです。
蕎麦自体が美味しいことは必須なんですが、
蕎麦屋を楽しめないとダメなんです。
良い酒が種々置いてあるとか、旨いツマミがたくさんあるとか、外と違う時間が流れているとか、実は親子丼が絶品だとか、女将さんの仕切りが凄いとか、etc,
etc,,,,,,
楽しめる蕎麦屋がいい。
蕎麦屋でゆっくりと時間を過ごしたい。
ないっすか? 西葛西に・・・・
京金や一茶庵、松翁なんかは別格だから、同等の店を望むのは難しいのは分かってます。
旭庵は『いい蕎麦屋』とは少し違うけど、独特の冴えた蕎麦ツユと手打ちらしい腰の立った蕎麦が潔い。昼飯時を外せば、定番の卵焼きと冷酒でユルユルと昼下がりを過ごせます。
いわな屋と小松庵ぐらいかなぁ?求める蕎麦屋に近いのは。
いわな屋の蕎麦はチト疑問を感じたことがあって、夜に伺ったことはありません。昼に蕎麦を食べに行った時に感じたのは、やたらと冷水で締める店だということ。
蕎麦を打つ時に最も難しいのは、水回しと言って蕎麦粉に均等に水を馴染ませる作業ですが、茹で上げた蕎麦を冷水に晒してヌメリを取って締めるのも重要な作業です。
茹でた蕎麦は冷水(面水、つらみず)をかけて荒熱を取り、揚げざるに入れたまま洗い桶の中でヌメリを取ります。頃合を見て引き上げ、再び冷水(化粧水、けしょうみず)をかけます。このあと水を切って客に出される。
この作業が上手くいかないと、やたら締まって固い蕎麦や水切れの悪いビショビショの蕎麦が出てくることになる。これじゃ、いくら上手く蕎麦を打っても、茹でても、結局は美味しくない蕎麦になっちゃう。
あの日、蕎麦を茹でていたのは若い女性でした。珍しいですよね。
彼女はいつも茹でているのでしょうか?
たまたま主人の手が空かず、手伝ったのでしょうか?
いつもはもっと水切れの良い、腰の立った蕎麦が出てくるのなら、楽しめる蕎麦屋に入るかも、とまだ期待はしています。
家の近所にある蕎麦屋より、ず〜っとまともな蕎麦してましたから。
夜の方が店の真価を発揮しそうな気がしてるのですが、やはり再訪は夜の部ですかね。
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