昨日の書き方が少し気になっていたのと、夕方に時間が出来たので、いわな屋に行ってきました。
秋田料理が売りなので、今の時期はきりたんぽ鍋があるのですね。
うまそうだったなぁ〜。
で、本を片手にカウンター。
生ビールにあん肝、だし巻き卵。ビールを開けて日本酒へ。
日本酒は秋田の定番『高清水』の他、純米地酒が4種類。
『刈穂』があったけど、ここのだし巻きには辛すぎると思ったので『天の戸』にする。この酒は今流行りの旨味たっぷりではなく、あっさりした酒。飲み易い。
店には会社の同僚と思しき一団や一人客など、結構早い時間から混んでいた。
なかなかいい雰囲気ですが、少しうるさいかな。
蕎麦屋ではなく、完全に居酒屋ですね。それならそれで、OK。
メニューは比内鶏、いぶりがっこ、きりたんぽ、など秋田色を前面に出したもの。一品400〜500円が中心です。
店の名前がいわな屋だから、いわなのメニューが数種あるんです。
でも川魚の岩魚って養殖してたんですね。知りませんでした。岩魚といえば骨酒で、当然いわな屋のメニューにもあります。
全般的に可もなく不可もなく。あん肝がやや鼻につくけど、日本酒を飲んでれば大丈夫。だし巻きはもっとだしを効かせないと卵の癖が取れない。
卵には独特の匂いがあるので、西洋料理の世界ではオムレツを作るときに、スパイスを極少量入れたりする。卵を活かすために、卵の癖を取って良いところだけ強調するわけです。日本料理では出汁と合わせることによって、出汁の香りで卵の癖をマスキングする。
蕎麦屋にとって出汁は生命。『この店はこれだけの出汁を使ってるんだ』と分かるのがだし巻き卵。だから、だし巻き卵は蕎麦屋の看板になる。
もう少し出汁を効かせたほうがいいと思う。
肝心の蕎麦ですが、蕎麦自体に文句はありません。
文句なく美味いわけでもないけど。
頼んだのは辛味大根蕎麦。辛味大根はよくおろしてあって、しっかり辛い。そばつゆも良いですな。
今日はご主人が蕎麦を茹でておりました。
そばも先日指摘した締め過ぎではありませんでした。この前はたまたまなのかな?
非常に残念な点が一つ。
今の状態は店にとって絶対に好影響を与えない。
蕎麦湯を出してくれるのはいいのですが、この蕎麦湯にカルキ臭が感じられる。
大量の湯を沸かすのには時間がかかるから、普通は水道水を使ってもカルキ臭は抜ける。蕎麦自体には感じなかったのに、どうして蕎麦湯だけに感じるのだろう。
実際に蕎麦を茹でた湯を出すところと蕎麦湯用に別途蕎麦粉を溶いているところがあるが、いずれにしても蕎麦食いにとって蕎麦湯は大切。手間隙かけて取った出汁を蕎麦湯で延ばして飲む瞬間がたまらない。旨味たっぷりのスープと化す。
それがカルキ臭を伴うと、もう台無しです。
居酒屋としては特色を持っており価格も手頃なので、また来ようという気にもなる。だからなおのこと残念。
くれぐれも失礼のないように気を使いながら、この点は店で言わせてもらいました。釜の水に水道水を使うことに文句を言うつもりはない。『蕎麦湯に匂いを感じてしまうことが残念です』とこちらの気持ちを伝えた。
店側は言い訳は一切せず、実際に水道水を使っていることを認めた上で、『ご指摘、有難うございます』との返事だった。言い方に嫌味など微塵も感じられず、誠実な返答だった。だから早急に原因を探り、改善してくれるものと信じる。
その時はもっと楽しめる店になっていると思う。
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