神保町でカレーと言えば、私の場合は
カーマ。
そのカーマから水道橋方面に少し歩くとメーヤウがある。
住所は
千代田区猿楽町2−2−6。
メーヤウというタイカレー屋は信濃町、早稲田、神保町、松本市などにある。信濃町が母体となって増えただの、松本が本店だの、信濃町と四谷は同系だが他は違うだのと、いろいろな説があってよく分からない。店の人に聞いたことがないもので。
駒沢のピキヌーは早稲田店の店長が独立したと聞いた。
松本市には2店あるらしいが、本店だとの話がある一方で早稲田の店長だったとも。
どうなっているのか訳が分からないが、タイ風カレーのブランドであることはご理解頂けると思う。

神保町で本を買ったついでにカーマに行き、その後で伺ってみました。
小さな店はぼんやりしていると通り過ぎてしまいそう。
店先には案内があり、1時を過ぎると600円でカレーが食べられるとある。元の値段が750円なので、お得ですね。
12時半までにオーダーすると350円のラッシーがサービスでつくので、どちらを選ぶかで訪問時間を変えても良いかも。
あっ、この店ではカレーではなく『カリー』でした。
店内はカウンター主体で、ほとんどの席が壁か窓を向いている。1人で入っても他人を意識することなく食べられるのだが、こういう造りってどうなんでしょう。私はファーストフード店みたいで余り好きじゃない。他にテーブル席が二つあります。
グリーンカリーが一番辛くなく、インド風チキンカリーが最も辛い。
グリーン、レッド、カントリーのタイ風カリーが3種。
ポークカリー、チキンカリーのインド風が2種。
頼んだのはグリーンカレー。カーマで野菜カレーを食べた後だったので比べてみたかった。
色は見たとおり、やや緑がかった白色。
なかなか良い香りがします。
豚肉と茄子、ピーマン、トマト、タケノコが入っている。
かなり油が浮いていますが、食べてみるとしつこくありません。
タイ米のご飯がついてきますが、この手のカレーにはタイ米の方が合いますね。
これが食べてみると驚きの味なんですよ。
最初に『甘い!』と感じるのだが、甘いんじゃない。旨味なのか甘味なのか区別がつかない。コクがあるという表現も違う。ココナッツミルクの甘味と旨味に加えてナムプラーの旨味。でもそれだけのこの味になるとは思えない。私の知っている基本的なタイカレーの作り方ではこうはいかない。どう調理するのか想像がつかない。
間違いなく砂糖は入っている気がする。でも決してべたついた嫌味のある甘味ではない。やはり、旨味なんだなぁ。
小間切れの豚バラからもコクと旨味が出ている。
辛さと甘さ、旨さのバランスが凄いですね。
これ以上甘味が勝つとどうしようもない代物になってしまう、と言うところで踏み止まっている。でも甘口ではないですよ。辛さもキチンと感じますが、いわゆる辛口とまでは行かない程度。
店内のメニューにはエスニック度No1と書いてあるのだが、どうなんでしょうか。かなり日本人向けにアレンジされています。東南アジア独特のクセは随分と抑えられている。
エスニックと言うと辛さだけではなく、ココナッツミルクとハーブを使ったむせ返るような匂いを思い浮かべるのだが、良い香りという程度にとどめている。
これはこれでいいと思う。別に本場と同じ味と言うのが全てではない。骨格が崩れるほどなら別だが、クセの強い食べ物には適度な日本人向けのアレンジは歓迎だ。
一切れ入っているトマトが爽やかだ。
細切りのタケノコの歯ざわりがアクセントになっている。ただタケノコは旬の物を知っている人にはなんとも物足りないでしょう。気が抜けていると言われれば、反論はできない。これは仕方ないですね。
油通しした茄子も良い。
硬めに炊かれた小粒のタイ米にカリーをかけて食べる。
旨いですね。
この店はダブルやトリプルといったオーダーの仕方がある。
単品よりも小振りな器に2種類、3種類のカレーが盛られてくる。
なのでポークとチキンを頼んで辛さと味の違いを感じたり、タイ風とインド風を頼んで比べたりするのも面白い。
次に来たときはチキンカリーを頼んでみよう。
かなり辛めだとのことですが、挑戦したいと思います。
その前に西葛西のタイイサンに行かねば。

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