先日、神保町の
メーヤウのグリーンカリーをレポートしましたが、そこで食べる前にカーマにも寄っていました。
いつもの
チキンカレーではなく、この日は野菜カレーを頼んでみました。
この店ではチキンとキーマ以外、つまり野菜とサブジを頼むとエライ目に会うという話があります。私も店で何度か店主が『今は困るよ』と言っているのを聞いたことはある。
ただネットで言われるほど酷い客扱いは見たことがない。私のカミさんや娘が野菜カレーやサブジを頼んでもすんなり出てくるしね。それも店主と世間話をするようになる以前から。
店でお客さんが食べているのをあまり見たことはないが、そんな話があっても野菜カレーの人気は高いのが不思議。特にメディアでの紹介記事には結構出てくる。
なので、どんな対応をされるか試してみる気が半分、評判が良い野菜カレーを食べてみたいというのが半分。
店に入るとお客は半分ぐらい。これなら邪魔にならずにいいかなと思い野菜カレーを頼む。
以下、店に入ってからの店主との遣り取り。
私『こんちは。』
店『あっ、毎度どうも。』(笑顔)
私『2時近くなっても相変わらずお客さん多いですね。』
店『おかげさまで。最近は用事がないとこの辺には来ないんですか?』(笑顔)
私『そうなんですよ。だからここのカレーがなかなか食べられなくて。』
店『いやいや。今日もチキンですか?』(笑顔)
私『今日は野菜をもらおうかな』
店『・・・・・・・・・(意を決するように)はいっ・・・・・・・・・・分かりました』(笑顔ナシ)
不機嫌と言えば不機嫌かな。それも急に。(笑)
店主はそのまま野菜カレー作りに突入。
出てきたカレーはターメリックの黄色が美しい。
まず具ナシのカレーを火にかけて温めるところから始まって、火の通りにくい野菜から順に鍋に投入。野菜は既に下処理がされている。茄子は飾り包丁を入れて素揚げ。カボチャは蒸してあるのかな。トマトは湯剥きしてカットしてあります。
コリアンダー、クミンの香りが良い。このカレーはココナッツミルク風味なのか、ヨーグルト風味なのか。ヨーグルトかな?
自信がないのは、塩辛いから。よく分からんかったが、ヨーグルトでしょう。
かなり塩がきつい。カミさんが食べているのを横から貰った時より、すいぶんと塩が強い。
野菜との相性を考えると、もう少し優しい塩使いでも良いと思った。
野菜はカレーで煮込まれているのではなく、最後に合わせてあるので塩気が移っていることはない。なのでカボチャはカボチャの甘味が、トマトはトマトの酸味がキチンと味わえます。
しかしカレーと具が一体化していない感じがする。
でもこの日は特別なのでしょう。
だってカミさんはいつも野菜カレーを頼んでいる。そして彼女は塩がきつい物は好きじゃないから。
カレーの味としてはこの日は残念でしたが、この美しい色目は非常に素晴らしい。
カレーを作る際の参考になる。
スパイスを鼻で感じ、旨さを舌で感じ、綺麗な色を目で感じられたら、食事は何倍にも楽しくなる。
味もさることながら、見た目と言うのも大切ですね。
野菜カレーを頼んだときは確かに不機嫌(?)になった。
チキンやキーマと違って、2オーダーで野菜の火の通りを気にしながら作るので、忙しい時にタイミングをずらして頼まれると大変なのは見ていて分かる。
作っているのは店主1人だし。
でも私は店主のご機嫌を取りに行っている訳ではないので、野菜カレーが出てくれば別に気にしない。
こちらが不愉快になるようなことはなかったしね。
嫌味かな??とも思ったけど、直接聞いてみた。
『野菜カレーとサブジは作るの大変?』って。
店主の答えは『大変と言うよりも、チキンとかキーマと違ってオーダーごとに作るのでね。昼の忙しいときなんかはお断りすることもあるんです』とのことでした。
『メニューに載せているのだから四の五の言わずに作れ。作れないならメニューに載せるな。』
こういう声も分からないでもない。
でもねぇ、金を払えば神様だろと言うような不遜な態度が透けて見える。
『忙しそうだから手間のかかりそうなものは頼まないなんて、店主のご機嫌取りじゃないんだから。』
店主の機嫌を取る必要なんか更々ない。
でも小さな店ですから、美味しく食べられるように客も店もお互いに気遣いをすることは悪いことではないと思う。
確かに『忙しい時にはお受けしかねることもございます』ぐらいの注意書きがあったら、客の気持ちも丸く収まるのかなという気はするけどね。
この店の魅力は、私にとってはやっぱりチキンカレーですね。

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