麻婆豆腐が美味しいと話に聞いていた味wey。
場所は
西葛西5−10−23。
kasachuさんも紹介していた
マーポ豆腐をやっと食べに行きました。
まずはビール。それからメニューを開いてツマミになりそうなものを探す。
前菜が豊富で、しかも全品380円均一。
メニューは中国語表記じゃなく、日本語になっている。
中華料理に慣れている人にとっては中国語表記の方が調理法から味付けまで名前だけで理解できるから楽なのだが、普通の日本人には日本語表記の方が分かりやすいのは当り前。炒、炸、酥炸、白焼、なんて言う調理法の違いを知っている人なんかそうそういないんだから。
地元相手の商売だからこの方が親切ですね。


左はビールの突出しとして出てきた小皿。
賽の目に切った豆腐をきつめに揚げて、延ばした芝麻醤で和えたもの。
サクサクとした食感があるが、噛むと胡麻の風味がジュワッと出てくる。ビールのツマミとしてはかなり良い感じです。手の込んだツマミではないけれど、これから頼むものにも期待がもてる味。
いろいろ頼んでみたかったのだけど、1人なので1品だけしか頼めなかった。
ツマミとビールを楽しみながらメニューを見渡して決めたのが、砂肝とネギのピリカラ炒め。
1口目で感じるのは香り。五香粉を結構使っている。ちょっとクセのある香りだけれど、いかにも中華料理という感じが出ている。なかなか良い香りです。
五香粉には決まった調合の仕方はない。インド料理のガラムマサラのようなもので、調合の仕方で店や家庭の特徴が出る。決まった調合がないと言っても桂皮(シナモン)、丁字(クローブ)、茴香(フェンネル)、八角、陳皮(みかんの皮)、花椒(中国山椒)、黒胡椒などを合せるのが一般的。
香りが強いので少量用いるのが普通だけれど、この店は結構強めのアクセントとして使っているようだ。
ピリカラ炒めと言うだけあって、唐辛子もしっかり効かせてある。
ネギの炒め具合も程よく、ビールのツマミとしては正解でした。食べ始めるとビールとピリカラ炒めの連鎖が止まりません。
メニューをいろいろと見ていましたが、内陸系の店ですね。
西葛西には今までなかった系統の中華料理。あっ、龍高飯店があったか。
西葛西に限らず、中華料理店と言うと広東か上海が多い。旨味調味料が効き過ぎている店が多くあるのも事実だが、海鮮を使い、湯(出汁・スープ)の旨味を味わう広東料理や上海料理は日本人には食べやすい。
内陸系の料理は醤の旨味を活かして肉を調理したりする、シッカリとした旨味を味わえる料理だ。
今日の目的、マーポ豆腐です。
カレーは好きですが、実は辛さには余り強くない。なので激辛は頼めません。
普通の辛さのマーポ豆腐ですが、色は随分と赤い。辣油がタップリという感じ。
そう言えば、なぜ麻婆豆腐じゃなくてマーポ豆腐なのか聞くのを忘れました。
四川料理の辛さには2種類あって、唐辛子のストレートでホットな辛さの辣(ラー)と胡椒や山椒の痺れるスパイシーな辛さの麻(マー)と呼ばれます。
ここのマーポ豆腐は辣が効いてます。
個人的にはもっと花椒の麻が効いたビリビリくるようなものが好き。好みからは少し外れますが、これはこれで美味しい。辣油が普通の物と違うのかしら。
麻婆豆腐はご飯と一緒に食べることにしているので、定食にしました。麻婆豆腐をご飯にかけて食べると、米の甘味と麻婆豆腐の辛味が一体となってより美味しく感じからです。
この店は単品も定食も同じ値段なんですね。単品で頼む方が量が多いのかと聞いてみましたが、ほとんど変わらないとのこと。定食のご飯とスープなどはサービスで付けているようなものだと言っていました。
ご飯にかけて食べてみましたが、私にはやはりこの方が合っているみたい。
ご飯と一緒にガツガツ食べると旨い。
ただ、マーポ豆腐は結構ゆるめ。もう少し水分が飛ぶまで旨味を凝縮したらもっと美味しくなるのではないかと感じました。このままだと辛さに対して少し旨味が弱く感じてしまいます。
でも豆腐自体もかなり柔らかい。普通は豆腐を湯に放って固めにしてから麻婆豆腐にするのですが、この柔らかい豆腐の使い方からすると、ゆるめにつくるのがこの店のスタイルなのかも知れませんね。
今までの西葛西にあった中華料理店とは違う味付けの店。
砂肝とネギのピリカラ和えを食べれば、他の前菜も試してみたくなります。
酸辣湯麺や中華おこげも食べてみたい。
店の中で『ママ』と呼ばれていた女性の接客も笑顔が絶えず好印象。
一生懸命さが良いですね。

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