「Cafe Bar Eryth 本日のサンドイッチ」
ときどき食べたい
昨年12月1日にOPENしたエリスはカフェバーという触れ込みだった。
場所は『おいがわいが』と
同じビルの1階。
オープン前から店先に手書きのチラシが置いてあった。
お酒も飲んじゃう、コーヒーも飲めちゃう、ケーキも食べちゃう!
なんて言うキャッチコピーだったような気がする。
他にも盛り沢山にいろんなことが書いてあった。いかにも女性の字。
最後は書いた人のハンコが押してある。このハンコは何?
カフェバーというと、その昔に麻布や青山で大流行だった業態を思い出すのはオジサンの証拠。どうやらカフェ&バーということらしい。
妙に気迫を感じる手書きに興味が湧いてから、何度か足を運んでいる。

初めて入ってみたのは小腹が空いているときだった。
どういう訳だか自家製カツサンドという文字が頭から離れない。小洒落た場所には立ち寄らないので、カツサンドをフードメニューにしている飲み屋は知らない。西葛西の揚物屋でカツサンドを出しているところも知らない。
店の前まで行ってみると、白を基調にした内装で随分と明るい店内だ。
写真はバックバーの照明に合わせてしまったので暗めに見えますが、実際はもっと明るくて入るのに躊躇してしまう人もいるかもしれない。
カウンターに腰を落ち着けてマティーニを頼んだ後、暫らくしてカツサンドを頼んだ。出てきたのは自家製のパンにカツを挟んだ物。カツは薄切りの豚肉を数枚重ねて揚げてあった。
恵比寿のキムカツみたいなタイプだが、キムカツほど枚数を重ねていないので軽めの食感。酒を飲んでいる時にはこのくらいのほうが良い。余りしっかりした厚い豚肉を使っても飲みながら食べるのには辛いし、スカスカのカツでは物足りない。
他にもキッシュなんかもあるし、軽い物からそれなりの食事までフードメニューは思ったよりもある。キッシュはなかなか旨かった。
その日からほどなくして、友人から卵サンドが美味しかったと聞いてまた行ってみた。
ふと気になったのが本日のサンドイッチ。
この日は生ハムとクリームチーズのサンドイッチとコロッケサンドだと言う。
コロッケ好きとしてはかなり惹かれるものがあったけど、クリームチーズのサンドイッチが気になって頼んでみました。
サンドイッチは2層になっていて下段が生ハムとクリームチーズ、上段が蟹サラダのようになっている。もちろんズワイガニの風味たっぷりなんて言うものではないのだが、それには文句は言わない。そんなものになったら700円じゃ食べられませんし、蟹サンドになっちゃうよ。
それよりもクリームチーズとぶつからないようにマヨネーズを抑えて使ってあるのが好印象だった。
カツサンドよりやや小振りながら、ポテトもついているのでシッカリとお腹が膨らむ。
ポテトにはガーリックパウダーが振りかけてあるようで、友人はちょっと気になると言っていたのだが、ガーリック好きの私はこれまた気にならない。というか、気がつきませんでした。
でも、生ハムとクリームチーズのサンドイッチというには生ハムの印象がやや希薄かも。もっと主張させても良い。
もともとはパニーニをイメージして作っているのかな。
イタリアンサンドイッチのパニーニはそれこそ何を挟んでも良いのだけれど、プロシュートとモッツァレラなんかは定番中の定番。モッツァレラだけじゃなくいろんなチーズを挟みます。茄子とアンチョビを挟んでもいいし、カポナータを挟んでも美味しい。組合せは無限にある。
トマトとモッツァレラチーズをスライスしたカプレーゼもメニューに載せているしエスプレッソマシンもあるから、イタリアンのアンティパストのような食べ物がメニューに多いのも頷ける。
この店は西船橋にあるDioというバーの直営2号店なのだが、ここの良いところは若い従業員がみんな一生懸命なことだ。
店長であるバーテンダーも、ホールと厨房を担当する女性も、それぞれ銀座のバーでの経験もある。経験があるといったって、その店の中心スタッフだった訳ではなかろうが、少なくとも良い店の従業員がどのように動いているのかを見てきている。
出来たばかりのこの店をどうやって盛り上げていこうか、どうしたら西葛西の人達に認知してもらえるのかをいつも考えている。
だから必然的に接客も気持ち良い。
明るい内装とか、軽食メニューがあるとか、騒がしくない店内とか、女性客にとって選択肢となりえる店なのではないかと思う。ZEONもAnotherもなくなってしまい、Okuraは1人では居辛いと思う人が結構いると思うもの。
シングルモルトをじっくりと楽しみたいと思う人には物足りないかもしれないけど、普通に出る酒は揃っている。もちろんカクテルだって問題なく作ってくれる。

当初の目論見であるカフェとしての利用がどのくらいあるのか分からないが、ケーキも自家製で作っている。
カラメルプリンのタルト。
生クリームとプリンでタルトを作ったらどうかなと思ってやってみたらしい。
結構イケル。
感想を教えてくれと言われたので、硬いタルト生地とプリンの柔らかい食感のギャップを何かで埋めたほうが俺の好みになると意地悪を言っておいた。
いい加減な物は出したくないので出来るだけ自家製にしようと思っているという。自家製だから全て美味しいというものではないが、自分たちが責任を持って出せるもので楽しんでもらおうという姿勢は良いじゃないですか。
一生懸命な彼らが見たくて、たまに寄っている。

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