多くの人が行っているでしょうから今更何をという感じですが、久しぶりに田に行きました。
長男を連れて買い物をした帰りに昼飯を外で食べることにした。
二人だけの外飯は久しぶりなので食べたいものを食べさせようと思ったが、いきなり何が食べたいと聞いても子供は答えられない。蕎麦、中華、焼き魚、ラーメン、パスタ、と選択肢を提示しているうちに、とんかつが食べたいと言い出した。
とんかつならばご無沙汰している
よしみに行こうかと思ったが、定休日がいつだか忘れてしまった。バスに乗って店まで行って、火曜定休だった日にゃ目も当てられない。
となると行き先は田。
ランチ時には
カツカレーを食べることが多かったが、この日はロースカツ定食を頼みました。
好みによりますが、私にとってはとんかつと言えばロース。豚肉は脂身が旨い。もちろん良い豚肉は肉そのものも美味しいのですが、臭みのない脂身に火が通ると何とも言えず旨い。
その脂身を味わうために普段は上ロースを頼んでました。せっかくとんかつ屋に行くのだから、家では食べられない旨いとんかつが食べたいですもの。値段は高くなりますが、旨く揚げてくれると、その美味しさで十分お釣りがくる。
でもこの日はランチで出しているお得なロース定食を試してみたかった。
ロースカツにご飯実と噌汁が付いて900円しないんですからお得です。
もちろんただ単にサービスで値段を下げている訳ではないんでしょうから、安くするための努力なり理由なりがあるのでしょう。
とにかく夜の上ロースとどのくらい違うのか食べてみました。
とんかつの旨さが豚肉の質によるのは当たり前です。良い肉を使ったほうが美味しくなる。でも揚げ手の技量もすごく大切。どんなに良い肉でも揚げ方が不十分だと台無しです。揚げ物に限らない話ではありますけどね。
とんかつや天麩羅などの揚げ物で火が通り過ぎてパサついていたり、逆に芯まで火が通っていないとゲンナリします。レアと生は違うのに。そんなことはあまりないと思いたいですが、結構出くわすことがあります。
とんかつだとコロモが立ってサクサクしているようで、実は揚げすぎと言うことがままある。
出てきたロースカツ定食はそんなことはありません。思っていたよりもジューシーでした。
田のとんかつはたまにコロモがペロンと剥がれることがあったのですが、この日のとんかつはそんなこともなく肉にピタッとくっついている。そうでなくちゃ旨味が揚げ油の中に逃げてしまいますから、コロモの付き具合は大切です。
その店の揚げ方、使っているパン粉や揚げ油、肉質によって、どのくらいの肉の厚みや大きさにすれば相性が良いのか変わってくるでしょう。田の場合はロースカツ定食の肉よりももう少し厚みがあった方が旨いと思う。
でもそれじゃランチの値段では提供できないでしょうね。
美味しいとんかつを食べようと思えばやはり上ロースなのは当たり前のことですが、ランチでも損した気分になることなんかはない。
肉の旨さを引き出すために揚げ方を試行し、パン粉を選び、最高のとんかつを揚げる。そんなとんかつが食べられたら幸せですが、それはランチ価格で提供されるものに求めることじゃない。そんなとんかつが食べたいときは単品で頼むべき。
ランチは手頃な価格で、出来る範囲で美味しいものを作ろうとしてくれることが大切。900円でお釣りがくるランチでこのとんかつを出してくれるのなら満足です。
そう言えば田のソースが苦手だと言う人もいますが、これは好みの問題ですね。確かに味噌の風味を感じることがありますが、私は美味しくとんかつを食べることが出来ます。
とんかつを食べるときにソースをたくさんかける方ではないので、気にならないだけかも知れません。でもキャベツにソースをかけるだけでもご飯が食べられますから、やっぱり美味しいソースなんですよ。
店内は清潔で明るいし、ホール担当のベテランの女性は相変わらず動きがいいしシッカリしている。客をよく見ていて、サービスに抜かりがない。
この女性店員の存在は大きいな。

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