「Cafe trente-deux 基本のオムライス」
また食べたい
ご無沙汰してます。
こんなに長いこと更新しなかったのは初めてですね。
それなのに、どういうわけか、日々アクセスがある。
ブログのアクセスアップは更新が命だと言われたことがあります。
アクセスアップを狙っているわけではないのですが、これだけアクセスがあるとやはり恐縮してしまいます。事情があって更新をやめようかと迷っているのは事実なんですが、踏ん切りがつく前にいくつか載せておきたい店がある。とりあえず何回か情報整理をしようと思います。
再開初回ですが、大好きだった蕎麦屋ひら野のあとにできた『Cafe trente-deux』。
カフェトランドゥの場所は
この辺。
昼はオムライス専門店で夜にはファミリー居酒屋。西葛西は洋食不毛地帯なので、オムライスの専門店が出来たと聞き是非行ってみたかった店です。カフェなのかと思ったら夜はファミリー居酒屋なんですね。
トランドゥはフランス語で32。
何で32なんだろう?
シェフが32歳なのかな??

店に入るとひら野を居抜きで買ったような店内。以前の蕎麦の打ち場は個室になっておりました。明るい店内です。
ホール正面には焼酎や酒が並んでおり、脇には島バナナがぶら下がっている。バナナの下にはランチサービスのスープがジャーに入っております。
テーブルなどはそのままなので、一般的に言うお洒落なカフェとは少し雰囲気が違いますが違和感はありません。壁にはデザートの写真がかかっている。
メニューを手にしてみると夜のもののようで、から揚げや紅富士鶏のトマト煮込みなんていうものが載っている。昼のメニューは口頭で伝えられました。
HPにある自家製デミグラスソースのオムライスが食べたかったのですが、この日は基本のオムライスとカレーソースのオムライス、トマトソースのパスタの3品がランチメニューになってました。
カミさんと末娘の3人なのでそれぞれを頼むことに。
熱々の湯気をたたえて出てきたトマトソースのパスタ。
具となっているのは鶏胸肉、なす、キノコ、アボカド、パプリカなど。
ちょっと変わった取り合わせ。
食べてみると具沢山なので、思いのほかお腹が一杯になります。
ソースはセロリが効いているので、普通の酸味があるトマトソースのパスタを想像していると変わった感じに思えます。ブイヨンとトマトピューレを煮詰めてトロミを出したようなソース。セロリが嫌いな人にはつらいかもしれませんが、なかなか旨味のあるソースですよ。
もう少しトマトの風味を残して仕上げたほうがいいと言う人もいるかも知れません。オリーブオイルの香りとトマトの酸味がある、よくあるトマトソースに慣れ親しんでいる人は多いでしょうから。
美しい基本のオムライス。
チキンライスをくるんでいる卵はふわふわ。
この食感は好いですね。
思わず笑顔になります。
固くなった薄焼き卵でくるんだようなオムライスに出くわすことがありますが、やはり卵はふわふわに仕上げてくれなきゃオムライスじゃない。ふんわりとしたオムレツとケチャップを主体に味付けされたライスを一緒に口に含んだ時の満足感が命なんですから。
中身のチキンライスはかなり上品な味付けです。
ご飯の加減も良い感じ。
鶏の胸肉がゴロゴロと入っていて食べ応えもあります。
カレーソースのオムライス。
ジャガイモやらニンジンがごろごろと入ったカレーソースがかかってます。
こちらも具沢山のソース。
ソースだけ味わってみると薄めのカレーのような感じ。
でもオムライスのソースであってカレールーじゃないんですからこれで充分。
・・・と思ってオムライスと一緒に食べてみると、なんだか中途半端な感じがします。
暑い日だったので体が塩分を欲していたのかもしれませんが、随分とチキンライスの味が上品に感じるんです。チキンライスだけでなく全般的に塩梅も上品。
だからカレーソースを『ソース』のように仕上げてもカレーの風味が勝ってしまう。カレー風味が勝ってしまうのにカレーではなくてソースになっている。むしろカレーソースにせずに『オムライスのカレーがけ』にしたほうがメリハリが出たかもしれません。
基本のオムライスの時には良い意味での上品さを感じた味付けだったのですが、カレーソースでは打消し合ってしまう感じでした。
HPには載っていなかったソースなので最近出し始めたのでしょうか。聞いてみればよかった。
カレーソースのオムライスは個人的な好みから外れてしまいましたが、基本のオムライスは美味しかった。なんと言ってもふわふわの卵。そして上品なチキンライス。この組合せの基本のオムライスはいいですよ。
全般的な印象からすると、居酒屋でもなくイタリアンでもなく、フレンチ出身の料理人が作ってくれたような感じ。それだけに自家製デミグラスソースのオムライスが食べられなかったのは残念だ。かなりイケルのではないかと言う予感がします。

100円プラスでこれだけのクレームブリュレを出してくれます。もちろん小さめなのですが、100円ですから。
それに作るほうからすれば小さかろうが大きかろうが、手間は同じです。これを100円で出しても、デザート単体としての採算なんか取れないでしょう。デザートを売ろうとしているのではなく、ランチを食べに来てくれたお客さんへのサービスの現れのようなものだと思います。
こういう丁寧な手間をかけてくれる店というのは大事にしたい。
100円高いの安いの言う前に、こういう手間を惜しまない店を選んだ方がハズレはない。それで美味しければ嬉しくなってくるじゃありませんか。手間をかけてくれたランチを食べながら嬉しくなってくるなんて、こんなに良いことはありません。
メニューを眺めていると、色々と苦労もあるのではないかと思えてくる。
でも、できる範囲で美味しい物を出そうと手間をかけてくれる店です。
こういう店を居心地良く楽しむためには、客側からのアプローチも大切だと思います。
パスタの茹で加減が気に入らなければ次に行った時に一言声をかければよい。
きっと配慮してくれます。
塩加減もそう。チキンライスの味付けも同じこと。
そうしているうちに自分にピッタリの店になってくるものです。
チェーン店と違い、これが個人飲食店の良いところ。
そして楽しみでもあるんです。

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