このところ中華の話ばかり。でも、また
中国粥の話です。
食べてきました!けせらんぱさらんの中国粥。
本物の中国粥だった。
けせらんぱさらんの場所は
西葛西6―9―9。
教えてくれたバーテンダーの言う通り、使っている米はタイ米です。
何度も言うようですが、中国粥には日本の米を使っても米の良さが出ない。長粒米でないとダメなんです。日本の米は粘りがあり過ぎるのと香りが違うため、旨い中国粥にならない。
逆に言うと長粒米では、サラサラした淡白な美味しさの日本の粥にはなりません。
いくら国内産の小麦が美味いと言ったって、うどんじゃなくてパスタを打つ時にはデュラム・セモリナじゃないとダメなのと同じこと。
頼んでから厨房を見ていると、粥のはずなのに、店主は何故か鍋を振っている様子。なにしてんだろ?
10分ほど待って出てきた粥は、ほんのり黄色の粥。
これだよ、これ!中国粥は黄色くなくちゃ!!白い粥は中国粥じゃない。
レンゲですくって口に運ぼうとすると、これまたほんのりと長粒米独特の匂いがする。
そう、そう。この香りですよ、中国粥は!!!
口に入れるとネットリと舌にまとわりつく米と出汁の旨味。鼻に抜ける香り。
鼻と口が中国になったあと、搾菜をひとくち。
粥自体はかなり薄味です。けせらんぱさらんの他の料理に比べると、驚くくらい薄い味が付けてある。米を味わってくれと言う店主のメッセージなのでしょうね。
普通どこの中華料理屋でも搾菜は塩辛い。美味い搾菜とは、シッカリ塩抜きしてやや甘めの味を付け直したもの。でも、粥を食べるときの付け合せには塩辛い搾菜の方が良い。特に粥を薄味に作ってくれている時は。
なので、ここで一口食べる搾菜もまた格別です。
そういえばピータン粥を頼んだのに、ピータンはどこに入っているのだ?
底をすくってみると、ピータンと一緒に豚肉が出てきた。
さっき鍋を振っていたように見えたのはこれか。この豚肉に火を入れていたのか。
上に乗っているのは刻みネギとレタスの千切りが少々。
レタスはシャキシャキとした歯ざわりがアクセントになりますね。
ネギは白い部分を使っているので、やや疑問。
一通り店主の味を堪能したあと、ここで一気に小皿の搾菜を粥に投入。
全部かき回して食べると、これがまた美味いのよ。
生姜のみじん切りがあったらなぁ。
ネギ油を垂らしても美味いかもね。
油条(中国揚げパン)をちぎって入れたい。
黒酢を1、2滴垂らすのも良いね。
出汁を取るために戻した乾し貝柱を、ほぐして出してくれんかな。
XO醤ならなお良いよ。
などと妄想を広げながら、あっと言う間に食べ終わってしまった。
美味いです。
満足です。
ここで、店主に提案が2つ。
1.刻みネギは青い部分を使ってくれ。そしてみじん切りでお願いしたい。
その方が香味が増すし、色目も良い。
2.複数のお客の場合で良いから白粥を出してくれ。
(白粥とは具のない粥。白い色の粥ではありません。)
そのときに、小皿でいろんな薬味を出して欲しい。
大きな鉢から自分の椀に取り分けて、様々な薬味で食べ比べると楽しそう。
さて、西葛西の皆様。
一度、けせらんぱさらんの粥を食べてみてください。
絶対に損はないから。
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して頂けるとランクアップできるのですが。

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