
看板にはランチの案内があるのに、ランチ営業はしていない『
上海料理 悠悠』。西葛西北口から
すぐの所にあります。
同じ上海料理を標榜する『
紅棉菜館』と違って、あっさり味の上海料理らしい上海料理を出します。
昼の営業がないので、夜しか行けないのが残念。
中華飯屋はビールだけでも利用できる。蕎麦屋を除けば、日本料理屋ではそうもいかない。洋食でもバーコーナーがある店はいいが、そうでなければビールの為だけに利用することは出来ない。
でも最近はこればっかりですね。
前日の残った食材を利用して、スナックのようなお茶のお供として出されたが点心の始まりだ。だから、元来は安くて美味しい軽食だった。それが定着すると、より美味しい点心を作るために、点心用のエビを仕入れたりして他店との差別化を図る店が出てくる。当然の流れなのだが、それでも中国語圏では点心は安いままだ。日本では、一般的になってきた時からひとつの料理のような位置付けになっていたので、私には割高に感じる。
それでもお茶のお供ではなくビールのツマミとしても利用できるのだから、それはそれでいいかな。
悠悠も点心を2つも頼めば、ビール一本でちょうど良い。
もちろん小龍包は頼みますが、もう一品はやはり定番の蝦餃子。

形も色も美しい。
半透明な米粉で出来た皮に、均等に広がる波。蝦の色が透けてややオレンジがかって見える蒸し餃子が美しいでしょ。
同じ美しさでも
龍高飯店のものの美しさとは、また違う美しさ。
美しいと言うだけで旨そうに思える。
中の蝦はやや練られた状態で、一匹一匹がプリプリと感じられるタイプではないものの、蝦の旨味が感じられて美味しい。
皮に米の香りがするのも良いですね。
醤油を少しつけて頬張る。蒸し蝦餃子には中国醤油よりも日本の醤油をほんの少しだけ付ける方が好きだな。皮にも合うし、蝦の旨さも膨らむ。
ここでビールをグビッと流し込むと堪りません。
点心は熱いうちに食べましょう。
冷めてくると、蝦餃子のような米で出来た皮は箸にくっついて食べにくい。中の蝦も、よほど鮮度のいいものでも香りがなくなる。熱いうちに食べた方が旨いに決まっている。
次に出てきたのは小龍包。
これも熱々を口にするのが最も美味しく食べられる。よく出来た小龍包は中のスープも口の中が火傷するほど熱い。一気に口に入れて噛んでしまうと大変なことになる時がある。
そんな場合にはレンゲに乗せて食べましょう。スープをこぼす事も火傷をすることもなくなる。悠悠では点心を頼んだだけではレンゲはくれないでしょうから、店員に頼むこと。

蝦餃子と違って、こちらの見栄えはそれほど良いわけではないですね。なんか萎びて見えますが、でもレンゲの中を見てください。ちゃんとスープが入っているでしょう。これですよ、小龍包は。
私は熱くてもレンゲは使わないので、一気に口にいれてハフハフしながら食べる。噛んだ途端に口の中に広がるスープ。幸せです。
そしてビールを流し込む。旨い〜!
本当にこれしか楽しみがないのかね????
以前の記事で悠悠は淡白な味付けだと言いましたが、スープは淡白ではなく弱いときがある。
スープの取り方の問題などと言う気はさらさらないですが、旨味に腰がないと言うか、旨味が単調で弱いときがある。
この日の小龍包も、スープはたっぷりと入っていたものの、もう少し旨味が濃くても良かった。餡に使われている肉の旨味を受け止めるぐらいにしてもいい。
まぁ、欲を言えばきりが無いですね。
今のままで充分美味しいんですから。
そう言えば、まだ砂鍋を出していたなぁ。いつまでやるんだろ?
そして気候がもっと良くなってきたら、何を出すんだろう?
気になるな。

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