マレーシアのカレーが食べられる、ごくごく普通の喫茶店。
西葛西駅の西側メトロの2階にあります。
内装が年々エスニックになっていくのが面白い。
昼下がりなんかは常連とおぼしき近所のおじさんがカウンターでコーヒーを飲んでいたり、小さな子供を連れた若いお母さんが雑誌を読んでいたり。
マレーシアカレーと言う風変わりな物をメインにするようになったのは、確認したわけではないのだけど、従業員(バイト?)のマレーシア人が賄いとしてカレーを作ったらあまりにも美味しいので店で出すようになったのだと聞いた。
ココナッツミルクの風味が利いた、なかなかマトモなマレーシア風カレーです。
マレーシア《風》カレーと書いたのには訳があります。
南インドのカレーもココナッツミルクを使いますが、タイやマレーシアではさらに蝦醤で旨味を足します。蝦醤は言ってみれば塩辛みたいなもんです。塩辛って発酵したアミノ酸の旨味でしょ。スパイスの使い方もインドとは異なる。インドと比べると使う種類もずっと少ないし、中華料理でよく使うアニスの使用頻度も高いのが一般的。
マレーシアには佃煮みたいなカレーもありますが、概して炒め方も煮込み方もインドと比べるとアッサリしている料理が多い。
『コーヒーショップ 清』のマレーシアカレーはここまで本場もんにはしてありません。かなり日本人向けにアレンジしていると思います。
だからマレーシア《風》カレー。《風》だけど、しっかりエスニックしてるから《マトモ》と言うわけ。
ではマレーシアカレーとしての評価はどうか?
う〜ん、これは難しい。喫茶店としては良く作っていると思いますが、マレーシアカレーとして食べるとイマイチですな。厳しく言うと中途半端ですから。
レストランじゃないから、その場で作るわけではないし、きちんとした調理場があるわけでもありません。だからメニューにあるナンは期待できません。カルカッタのナンとは比べ物にならない。だいたいマレーシアカレーでしょ?どうしてナンなの??
でもね、ここは喫茶店です。喫茶店でこれだけのマレーシア―風カレーが食べられれば文句はないなぁ。何度も言うけど、レストランじゃないからね。
ポーク野菜カレー(これはマレーシア風ではない)なんか、たくさんの野菜が入っていてなかなか食べ応えがある。
キーマカレーとドライカレーが置いてある。これはなかなか珍しいです。
ドライカレーと言うとどんなカレーを思い浮かべますか?
カレー炒飯? 汁なしの挽肉カレー? 汁の濃〜い挽肉カレー?
家庭によって、レストランによって、結構まちまちなんです。
ここのドライカレーはカレー炒飯タイプ。キーマカレーはインド風挽肉カレー。これが両方メニューにある店は初めて見ました。
スパイスの利き具合なんかは不満が残るし、ご飯やナンも大変満足ですとは言えない。
それでも、喫茶店ですから。マレーシアレストランのように、これで1500円も取られたら腹も立つけど、私としてはこれで充分。
C&Cよりず〜〜〜〜〜〜といいですよ。
人気blogランキングに参加してみよっかな。見ている人なんかいるのかな?

0