用足しに出かけたついでにカミさんとソトメシ。
暑かったので両国のほそ川で蕎麦を食うはずが、急遽お魚モードに突入。
築地場内の『高はし』へ直行。
住所:
東京都中央区築地5−2−1 8号館
午後1時で終わりなので日比谷線築地駅から早足で向かう。
もしも終わっていたら、朝日新聞社裏の蕎麦屋だな。この蕎麦屋は
ほそ川で修行した若い店主の店なので、当然美味しい蕎麦を出す。これ以上ないチョイス。


こんな看板や、あんな看板には目もくれず。
この手の店が近場にあれば昼飯の選択肢に入るかもしれないが、わざわざ電車賃かけて築地に旨い魚喰いに来たのに入る店ではない。
ここはやっぱり、多少高くても本物を食わなきゃね。
高いと言ったって1300円から2000円だもの。
せっかく来たんだから、このくらいはね。

午後1時近くでも大和寿司や鮨文には行列。
でも高はしには一組の先客のみ。
築地に来て寿司を食べるのも確かにいいんだけど、寿司以外にも築地ならではの美味しいものがたくさんある。
その一つが『高はし』です。
この店には良い魚がある。
人形町喜寿司などの名店と同じ魚を仕入れている。

今日のお勧めには赤メバルがある。
2000円だけど、たまにはいいかな。
同じ質の魚を同じ値段では、絶対に西葛西じゃ食べられない。
しかし閉店時間近くに入った私たちには残されていませんでした。
残念です。
頼んだものは銚子地きんめ煮定食と、刺身定食。
定番中の定番です。
変わり映えはしないけど、ハズレはありえない。
他にも美味しそうな品書きがあったので、迷いに迷った挙句の選択です。

尾に近い半身ですが、なかなかの大きさ。
脂が乗っているのにしつこくない。
身が厚くて締まっている。
もう、皮も小骨もみんな旨い。
あっさりした煮汁でいい具合に煮てあります。
味醂の甘味が魚の旨味を上回ることなんかない。
本当に中骨までしゃぶりついてしまいました。
これに丼飯とお味噌汁、お新香、小皿がついて定食です。
お代は1500円。
この地きんめは刺身でも出すそうです。
余程新鮮じゃないと、きんめみたいな魚は刺身では出せません。
早朝の築地の客はプロなんだから。
刺身定食です。
本マグロ、ワラサ、鯛の3種類。ワラサはもう一切れ下に隠れています。
少ないですか?
でもね、ワラサなんか厚みが1cm以上あるんです。本マグロも厚い。
当然、全て天然の生です。
ブリは出世魚で、ワカシ→イナダ→ワラサ→ブリと名前が変わります。関東と関西では出世するときの名前が変わります。関東のイナダにあたるものをハマチと呼びますが、関東ではハマチと言うと養殖物を指すんですね。
『高はし』は天然物を使うのですが、脂が乗り切る前の鮮度の良い物を使うのでブリになる前のワラサが出て来る。そのほうが値も安い。この日のワラサは房州産。
街中で食べるハマチなんか、ほぼ全てが養殖だと思っていいご時世に、天然物がこの厚さです。
もう、旨くて、旨くて。
本マグロの香りの良いこと。トロも美味しいけど、刺身はやっぱ赤身でしょ!
赤身の背に山葵を乗せて、ちょこっと醤油をつけて食べると堪りません。メシが軽く3口は食べられます。
鯛も勿論旨い。赤身は本マグロ。色物はワラサ。そして白身は鯛です。この3種が揃えば最強の刺身トリオ。
一噛み二噛みでメシといっしょに飲み込んだらもったいない。
これが1300円。他じゃ食えないですよ。
久しぶりに美味しい魚を食べました。
満足です。 満腹です。
女性の方は、ご飯少な目で頼んでください。
鮭はいつ頃入るか聞いときました。
まだ小振りで店では出せないので、あと一月ぐらいかなと3代目が言ってました。
この3代目は聞けば何でも教えてくれます。こんなこと聞くのは恥ずかしいなと思うことでも大丈夫。このお刺身は何ですか、なんてのもOK。産地から何から教えてくれますから。
でも、忙しいときは避けましょうね。
6月中旬になったら高はしで時鮭定食を食べましょう。
築地でも、最高の鮭が食べられますよ。
ビックリするぐらい美味しいから。

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おまけ:今が旬の鰹ですが、今年は良い鰹が揚がらないと嘆いていました。余程良い店じゃないと、旨い鰹は食べられないと思ったほうがいいそうです。安い店なら頼まない方が無難だって。

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