昨年11月に念願のプロデビュー戦を行ったものの6回判定負け、デビュー戦を飾る事は叶わなかった佐々木健介も2014年に巻き返しを図るべくジムワークに精を出しています。「去年は1戦1敗という戦績です、結果だけ見れば良くない年ですが(テストに合格して)プロボクサーになった年でもあるし全部がマイナスでは無かった、と大晦日に思いました。」と2013年を振り返っています。
「確かに11月の試合で負けた時は自分自身にガッカリしました、悔しさとか色々なものの前にまずガッカリでしたね。" ショボイなぁ、オレって。" って感じです。" オレってこんなものなのかなぁ。" とも思いました。自己評価が高過ぎたんですね、きっと(笑)。」冗談を混ぜる辺りすでに吹っ切れているようです。
「相手は10戦以上やっている相手でしたが、ナメていた訳じゃないけどイケるとは思っていました。でもああいう結果になって浜田代表をはじめ、ほとんどの方々に言われましたが一番の課題はスタミナだと感じました。」と話す佐々木ですが、一番の課題克服として、「長い距離をこれまでよりも増やしています、これまでは行ける時に行っていた20Kmですが、今は週に1回は行くようにしています。20Kmを走っていると最後の方はバテテきて何か考えたり出来なくなるというか、思考力が落ちて来るんです。でもそこで気合入れて頑張って走るようにしていれば最終ラウンドのキツい時とかぶる場面も有るだろうし、もう一つの課題に精神的な面の強化も有ると思っているんです。」
「試合の映像を見ていると、気持ちで負けている部分や弱気な面を出してしまっているところとかも有ることに気付きました。スタミナも切れていなかったし、全然大丈夫と思いながらやっていたつもりでしたが、まだまだだと痛感しました。」とデビュー戦黒星について語っています。
「大和トレーナーからはガードについても良く怒られています。試合を見ても自分自身で高く上げていたつもりでしたが、イメージよりも全然低かったのでここも課題ですね。一番はスタミナとガード、この2つを中心に頑張って次の試合に向けて頑張っています。」と意気込んでいます。
『今春に予定されている復帰戦ですが、相当な意気込みを感じます。』
「はい、前回の試合では(出身地の)岩手から応援に駆け付けてくれた友達や多くの方々に申し訳なかったという気持ちで一杯です。初詣にも行って来ましたが2014年の目標は復帰戦の勝利は当然です、組んでもらった試合全てで勝つことです。何試合組んでもらえるかわかりませんが全試合に勝って2015年に繋げる事が出来るような試合にしたいです、そして今年の年末には2013年より良い年だったと言えるように、そして毎年毎年良くなっていけるように頑張ります!」黒星は精神的にもかなり参ったことでしょうが転んだら立ち上がれば良いのです。悔しさを忘れずに己を磨いて行けば道は開けるというものです、課題をしっかりと見つめ直しまずは初勝利と行きましょう!
佐々木健介「3月1日に2戦目が決まりました、必ず勝つ姿を見せます!」
3月1日に後楽園ホールで行われる第522回ダイナミックグローブでの復帰戦が決まった佐々木健介が「人生初」と話す外国人選手との試合に臨みます。ヨーダレウット・トープラン49(タイ)とのノンタイトル6回戦について、「外国人選手とは大学1年生の時にスパーリングで少しやったことがあるくらいです。それ以外は国際大会に出場したことも無いし、対戦は初めてになります。タイ人のボクサーというとウィラポンやポンサクレックがパッと思い浮かびますが、世界チャンピオンクラスは別にしてだいたいのイメージですけどラフに攻めてくるイメージが有ります。」
「でも正直、(2戦目まで)もっと時間が空くと思っていました。」と話す佐々木。「11月に組んでもらったデビュー戦で負けてしまって1年くらいは次の試合は決まらないんじゃないかとも思っていましたが、1月の中頃に " 3月に(試合を)組むから。" とマネジャーに言ってもらった時はただただ嬉しかったですね。」内容と結果で期待に応えましょう!
『デビュー戦は大勢の応援団が駆けつけてくれていました。』
「はい、チケットも100枚ほど買ってもらいましたが本当にすまない気持ちになりました。僕が負けて嬉しい人は居ないはずなのに、みんなが " 面白い試合だったよ。" とか " 次もまた来るよ。" って励ましてくれたんです。みんな僕が勝ったところを見たいはずですからね。勝つ姿を魅せる、次の試合はそれだけです。」
「それにデビュー戦の時よりもチケットを買ってくれそうな感じもします、というのも来られなかった人もそういった観に来てくれた人の、試合が面白かったといった言葉を聞いて " 次こそは行くよ。" って言葉を沢山貰いました。社交辞令というか慰めの意味合いも有るかもしれませんが本当に励みになりますね。」
「実はデビュー戦に負けて辞めることも考えました、でも試合終わって実家の岩手に帰ったら家族は何も言わないんです。正直、(向いていないんだから)さっさと辞めて帰って来い!って言われると思っていたんです。2〜3日は本当に何もせず実家でボーッとしてましたがその間、誰も試合の事やボクシングの事を口にしないんですよ、きっと気遣ってボクシングのことを触れないんだろうなって思っていたら、ある時いきなり " いつ東京に戻るの?" って言われて(笑)。自分の中ではそのまま岩手に残らなくちゃいけないかなって気持ちも無かった訳じゃなかったので、えっ?っと思いましたね。" 次の試合はいつになるの?" とか聞かれて・・・。」
「その間も友人から励まされて、まだ出来る!って。でも家族はひょっとしたらあまりにも何もせずボーッと部屋に閉じこもっている自分を見て相当ウザかったんじゃないかとも思いますね(笑)。」
「デビュー戦が終わってすぐにラスベガスで試合に備えてトレーニングを積んでいた村田さんからも電話を貰いました。" どうせみんなから励まされてばかりだろうが、オレは違う!" って結構キツい言葉を貰いましたが(笑)、わざわざ試合前なのにアメリカから電話してくれたのは本当に嬉しかったですね。」励ましを含め周囲のサポートに感謝の気持ちを忘れてはいけません。
『なるほど。ところでゲンを担ぐ派ならばトランクスやシューズを変える選手も居ますが?』
「いえ、以前にも話しましたがデビュー戦のトランクスは下田さんに借りたトランクスなんですが、(負けてしまって)すいませんって返しに行ったら " 負けたままで返すんじゃねぇよ。" って言ってもらって・・・。2戦目も同じトランクスを履いて今度こそ必ず勝ちます!」下田株、ここでも急上昇。
「今度の試合も地元から大勢の人が応援に来てくれます、嫌な気分で帰らせることのないようにあと1ヶ月頑張ります!」今度こそ初白星を飾って周囲の声援に笑顔で応えましょう!まだまだ寒さも厳しいです、気を緩めて風邪など引かないようまずは100%のコンディション造りに精を出しましょう。
応援に行くより
そっと…じっと…
親として見守りたい…

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