桑名六華苑見学会まであと1週間となった。何と日々の経過が速いことだろう。それだけ忙しく毎日を送っているということだろうか。(充実しているかどうかは別であるが・・・)皆さんいかがお過ごしでしょうか?
さて六華苑について、桑名市から送ってもらったパンフレットをまとめてみる。
六華苑(旧諸戸清六邸)は、山林王と呼ばれた桑名の実業家二代目諸戸清六の邸宅として大正2年(1913)に竣工された。特にその洋館部分は、東京日比谷の鹿鳴館などを設計した「日本近代建築の父」と呼ばれた“ジョサイア・コンドル”が手がけ、地方に唯一の残る作品として注目されている。
揖斐・長良川を望む約18,000u余の広大な敷地に、洋館と和館、蔵などの建造物群と「池泉回遊式」日本庭園で構成されたこの邸宅は、創建当時の姿をほぼそのままにとどめている貴重な遺構である。
桑名市が平成3年(1991)に土地を取得し、建物は諸戸家からの寄贈を受け、整備工事の後、平成5年(1993)「六華苑」という名称で一般公開された。その建造物のうち、洋館および和館は、平成9年(1997)に国の重要文化財に指定され、他に6棟が三重県有形文化財、離れ屋は桑名市の有形文化財に指定され、大切に保存されている。また、庭園は一部を除き、平成13年(2001)に国の名勝に指定された。

手前が和館、奧が洋館

コンドル設計の洋館 洋館は全体的にシンプルなデザインとなっているが、圧倒的な存在感を持つ4階の塔屋が印象的。当時には珍しい塔屋の曲面ガラスのほか、ベランダとサンルームのデザイン、各室の暖炉など、細部までの配慮が見どころ。

洋館内部

和館 明治期の洋風建築には和館を併設する例が多く見られる。しかしこれほど大規模な和館を接続させた設計は珍しい。

和館内部

離れ屋

庭園 洋館・和館の南に広がる主庭園は、池泉回遊式で、築造当初の形態をよく保っている。また和館北側の内庭は茶匠松尾宗吾の好みが反映され、それぞれに趣の違う景観を楽しめる。


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