イ米英が推進、近づいている第3次世界大戦と
「先制核ハルマゲドン」は、緊急措置で絶対に許されない
前田 進 jcfkp201@ybb.ne.jp
イスラエルのモファズ国防相はイラン攻撃準備の3月末までの完了命令を軍に出した。ブッシュは国連安保理がイラン核開発阻止で制裁行動をしなければ、イランを攻撃すると言明した。イラン大統領はイスラエルがイランミサイルの行動半径に入っていると言明した。
彼はまた、イスラエルが核兵器不拡散条約(NPT)に反して核兵器を保有しているが、イランは核兵器開発意志がなくて核の平和利用を目指しているのに、それを米・EUと国連はイラン核問題の安保理付託でイラン核開発を禁止しようと圧力をかけており、NPTの脱退もありうることを示唆した。イランは濃縮を開始した。
米英と国連の偽善的で欺瞞的な二重基準と、米英露仏中イの核軍縮意志の放棄は、許されない。すでにこれら6ヵ国の核ミサイルと核弾頭が宇宙ブロックス管理界によって3度にわたって解消されたが、これらの国の支配者らは補充生産と再配備を行っている。
こうした情勢下で、デンマーク国立石油ガス企業(DONG)の会長でフリーメーソンのビルダーバーグの会議の常連アンデルス・エルドラプの妻、元政府高官でユダヤ・シオニストのメレト・エルドラプ(Merete Eldrup)が編集責任幹部のデンマークの新聞「ユランズ・ポステン」が口火を切って、仏、独、スペイン、イタリア、オランダ、スイス、チェコ、米国その他の国の新聞がイスラム教開祖ムハンマドに対する批判の表明として風刺漫画を掲載した。このイスラム世界を挑発した事件は、EU、米国、アジアその他でのイスラム教徒の抗議デモとデンマーク大使館襲撃を招いた。イランの最高指導者と大統領はイスラエル・米英に対抗して、ユダヤ人ホロコーストの風刺漫画のコンテストを開催して、当選者へ金貨を授与すると決定した。
南米ベネズエラのチャベス大統領は、ベネズエラはイラクの反米武装闘争を支援しているが、米国がイランを攻撃したらベネズエラは、米国向け石油輸出(米国石油輸入の15%)をストップし、イスラム諸国と世界的統一戦線を結成して戦うと言明した。
米軍は半年前から特殊部隊をイランに潜入させて核施設を調査、約30ヵ所の核施設を攻撃する作戦が出来ている。
情勢は第3次世界大戦が近づいていることを示している。
ロシアのプーチン大統領は調停役を買って出て、パレスチナのハマース幹部らをモスクワへ招待したが、イスラエル運輸相は飛行機の出発を阻止する、と言明した。これはロシアに対する挑発になった。すでにハマースはイラン、シリアと反イスラエル共同戦線を結成しており、プーチン・ロシアがイ米英対イスラム世界の対立で、自国戦略核ミサイル「トーポリM」の独占的優位を占める能力と世界最大級の天然ガス・石油資源保有への過信から、イスラム世界の後見者になる危険な可能性がある。それは、ブッシュ、ラムズフェルドら米国のキリスト教原理主義的右派のカルト「ネオコン」の思うつぼで、彼らが第3次世界大戦の開始を新約聖書の「ヨハネ黙示録」で予定された世界最終戦争たる核ハルマゲドンとして、対露「先制核ハルマゲドン」へ発展させる可能性が次第に具体化
他方では、イランで国家権力を握ったイスラム原理主義派のアフマディネジャド新大統領らも、コーランに従って核ハルマゲドンと第12代のイマーム(共同体政教一致の指導者)とされていたマフディ(Mahdi)の救世主としての再臨を目指している。アフマディネジャド氏は「マフディの再臨条件を整えることが政府の任務だ」と言明した。こうして最近は米国側からもイラン側からも戦争挑発的なhttp://tanakanews.com/g0221iran.htm
イラクでは、イラン・イラク戦争のときイラク人将兵の拷問を自ら行ったとイラクで有名な、イラン亡命帰りのシーア派最高指導者シスターニ師の指導下で、イマーム路線に反対して政治指導者たるカリフ(後継者)擁立路線のスンニ派との対立が続いていた。しかし選挙でスンニ派とサドル派が急伸してシスターニ派が後退、力関係が変わった。新政権協議でサドル派の影響が強まり、同派とスンニ派の反米協力が強まった。サドルの主導でジャファリ首相再任が決定した。サドルはイラン、シリアを訪問、反米統一戦線を作った。イランはハマスのパレスチナとも反米同盟にある。エジプトでも反米のイスラム同胞団が国会で急伸した。イ米英は中東で孤立した。
米英はイラン侵攻戦略上、スンニ派・アラウィ派の同盟とシーア派主導の左派サドル派の連合が国会で多数派となるのを阻止するため、特殊作戦を進めた。168ヵ所のスンニ派モスクが襲撃、放火された。シーア派第10,11代イマームの霊廟になっているうえに、12代で当時5歳のマフディが姿を消したとされる所謂聖地アスカリ廟が06.2.22に米軍とクルド人など傀儡部隊によって爆破されたと、イラクでは建設大臣その他が語った。彼は爆殺されそうになった。
http://tanakanews.com/g0303iraq.htm
アスカリ廟爆破は米軍特務部隊の作戦だったと、米国でもマイケル・ルパート氏が暴露した(太田龍「時事寸評」06.3.2)。米軍の挑発作戦で情勢は逆に一変した。スンニ派政党イラク合意戦線は、移行政府がモスク襲撃を非難しない限り政権協議をボイコットすると、06.2.23に決定した。シーア派とスンニ派の殺し合いで、ブッシュと米軍に好都合なイラクの内戦状態が事実上始まっている。
しかしイラク国民の間では情勢の真相を見抜いているので、米軍の挑発作戦は失敗する可能性が大だ。ブッシュは中東情勢の大勢を変えることはできない。イ米英のイラン侵攻の場合は、イスラムの反十字軍の大義のため統一戦線・統一政府ができる可能性が大きい。
上述した危険な情勢下で、地球のあらゆる宗教を邪悪と見ている宇宙ブロックス管理界は、「イ米英による先制核ハルマゲドンの第3次世界大戦は如何なる場合にも絶対に許さない。先制核ハルマゲドンはない」、と決定した。その一環として、イ米英がイラク攻撃を開始し、イランがイスラエルに反撃する第3次世界大戦開始の場合には、阻止のラジカルな緊急措置をとることが決定された。「イマヌエル[イエス・キリストの本名]の再臨もマフディの再臨もない」と、宇宙ブロックス管理界は決定している。
地球は半ば野蛮状態にある。この半ば野蛮状態にある地球の現代帝国主義の砦は、そうした第3次大戦阻止の措置がとられる非常事態では無力で、決定的な打撃を蒙る。
http://gold.ap.teacup.com/tatsmaki/27.html
そうしたことを何も知らない米国西部の野蛮人ブッシュらユダヤ教カルト「ネオコン」一派は、米ニューヨーカー誌の06.4.8電子版の報道によれば、地中貫通型戦術核兵器B61-11によるイランの31ヵ所の核開発施設に対する核攻撃を検討中である。さらにワシントン・ポストの報道では、攻撃目標は400ヵ所に達し、軍事施設や政府施設までも含めた大規模空爆を検討している。ブッシュらはイランの政権打倒のため先制核攻撃を最優先の選択としているからだ。
しかし米統合参謀本部の有力部分がB61-11によるイラン核攻撃に強く反対していて、軍高官らは抗議の辞職決意を固めている。こうしてブッシュ政権の足元は揺らいでいる(読売06.4.9電子版)。
ロシアは05年末に、軍用機、ヘリ、無人機、巡航ミサイルその他の高精密兵器に対する中・低・極低高度での迎撃用に第5世代の移動型総合防空システム<Tor-M1>29基の供給契約を7億ドルでイランと結んだ。米国は激しく非難したが、露軍のバルエフスキー将軍は、これはイラン領空の防衛専用で、ロシアはイランでの軍事衝突に巻き込まれない、と説明した。ノーボスチ通信の06.4.19の報道によれば、露軍参謀長はイランへの軍備供給は名誉なことである、と言明した。イスラエルと米国のイラン空爆と先制戦術核攻撃計画は重大な障害
他方、イラン大統領は06.4.11に、164基の遠心分離器を連結した濃縮装置カスケードを使って、3.5%の低濃度で核兵器を製造できないが、濃縮ウラン製造に成功したと発表した。しかし多数の連結カスケードによる核燃料製造と核兵器開発のため工業的規模で濃縮ウランを製造するには、あと2〜3年かかると見られている。だがマクレラン米大統領報道官は、それを「挑戦的行動」と非難した。
イランへの核攻撃の場合、イランとイスラム諸国からの世界的な対米武装闘争を引き起こし、NY、ワシントンDCなど米本土の大都市が攻撃対象になって、ブッシュの命令で「愛国者法」とFEMA(連邦有事管理庁)によるブッシュ・ネオファシスト政権樹立へ向う破滅的な結果をもたらしかねないという憂慮が、全米に広がりつつある。すでに米国西部では100万人収容できる強制収容所が、火葬場と墓地を含めて完成しており、スタンバイ状態にある。
http://www.prisonplanet.com/jones_report_031403_hilton.html
米国の911事件は、アフガン、イラクへの侵略戦争敢行の口実作りのためのブッシュらの内部犯行だったが、最近ブッシュ支持率が32%へ低落し、政権倒壊機運が盛上がっているという危機の成熟から、ブッシュらが新たな自作自演の大事件を起こす危険があると、ドイツの前閣僚で諜報機関専門家のアンドレアス・フォン・ビュロウ氏はじめ国際社会から指摘されている。
http://www.prisonplanet.com/articles/april2006/210406runattack.htm
しかし米共和・民主の両党、議会、陸海空軍、州兵部隊、ミリーシア(民兵)の内部では米国憲法と民主主義防衛のため命がけで闘う新勢力が台頭し増大しつつある。
FTW誌06.4.25付ニュースレターによれば、米軍内部で将軍グループがブッシュ政権打倒のクーデターを計画している。
詳細は: http://gold.ap.teacup.com/tatsmaki/27.html
米上院国土安全保障・政府活動委員会は06.4.27に、問題のFEMAを廃止して「国家準備・対応局」に改組すべきだと、ブッシュに勧告した。USAの亡国、地球破壊・人類破滅の「先制核ハルマゲドン」という史上最大の犯罪総路線を暴走するブッシュらのフリーメーソン・カルト一派は、絶対に成功しない。
そのうえ、中東、南米、アジア、アフリカ、豪州などでUSAによる単独覇権支配体制の総崩れが進行している。経済面から政治、軍事などで世界的な指導権がUSAから中国へ移りつつあると言われている。
http://tanakanews.com/g0425china.htm
その背後には、グローバルな資本の利益を至上の目的として追求しつつ、USAの次の超大国を中国と決めて、そうした戦略を推進している世界的な陰の支配者―ロスチャイルド、ロックフェラーらフリーメーソンの画策があるという指摘があって、それはどこでも無視されているが、事実である。彼らは宇宙からの限定措置による滅びを前にいま最後の晩餐に余念がない。
この後は、参照:
http://gold.ap.teacup.com/tatsmaki/27.html

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