遅ればせながら春の二王子岳へ向かう。天候に恵まれなかった今シーズンを挽回する様な好天となった。
前々日の寒さで、山では雪が積もったであろうと推測。多い所では20cm位は積もっただろうな、と出発。車は参道入口の駐車帯まで進めた。神社から杉林に入ると早くも雪道。いかに今年の春が低温傾向だった事が分かる。今日はとにかくピークへと、黙々と登る。一王子に上がると雪の量は十分でシール登行に切替える。
春の湿った新雪が多い所では40cm程積っており、ややパックされた斜面もあって、滑りは手強いなぁ、と思いつつ登る。
幸い、足元がしっかりと取れるので、直登りもシールが良く効きグイグイとイケル。凍っていると気を使う油コボシの登りトラバースも難なくクリア。一息つく。
3月中〜下旬の様な景色。
ここからは早春の二王子にありがちな強風の斜面となる。登り切って三王子に着くとこの白い世界。
いやっほー!頂上着。飯豊本山も望める。
そう寒くはないが、風が強いので小屋に入る。まずは一杯!、ジムビームのライ(80proof)を100cc程、温かいジンジャーレモンをチェイサーに、飲酒運転にならないようにいただく。数パーティーが到着するも、ゆっくりと休む様子なし。
さて、まずは1本目。頂上から東面の堂沢源頭に滑り込む。
ずっぽりと積った春の湿雪に対応出来ず、最初の3ターンでコケる。ヨシ!初心者になったつもりでシュテムテレマークで耐える滑りを続けるうちに調子良くなり、本来のペースで走る。気持ちイイ〜
登り返して小屋に戻り帰り支度、下り始める。さぁて次は何処に落ちるかな〜と、
2本目、七滝沢源頭へ。
こちらのほうが斜度があって板が走り快適な滑り。こんな雪もイイじゃない、
満足感で登り返しも爽やかに。
さて帰路。油コボシ上から三光川側の急斜面を滑り始めると!
ボッ!と表層が動き、「しまった!切り過ぎた!」と思いつつ、そのまま雪と一緒に5m程下へスライド。
スラフのラインから逃げ、やりすごす。
層は薄いが、重い雪なので30〜40cm位でも埋ったら動けないだろうな。と思い、下まで下らずにトラバースして油コボシ下へ戻る。
独標から下は薮抜けスキーであはあるが雪がまだたっぷりあり、滑りが楽しめるレベルでクリア。いよいよ「山スキー虎の穴」の真髄、一王子からの下りだ。今日はいつもと違うラインどりが良かったのか、雪が軟らかく横滑りが楽だったせいもあり、そんなに苦労せずに神子岩下(一本杉?上)で滑り終了。3月中〜下旬と同等の滑りが楽しめた。
毎度自分ながら、よくこんな所まで滑るよなぁ〜
春の二王子はもう二十年以上通ってはいるが、今回は「楽しめた度」でゆくとトップクラス!しかもこんな春の湿雪も滑れる様になったのは上手くなったから?
次の二王子岳は雪が無くなってから、7月か?
もちろんトレランで。

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