飯豊の大日杉から本山(+弘法清水)までトレランスタイルで往復。
30年前から登り始めた飯豊ではあるが、今更ながらに夏の暑さを実感した山行。登りはトレランペースで行けたが稜線でも暑く、復路は用心して走らず歩きペースで下った。
玄山道分岐から駒形山〜本山〜一王子を望む。
トレランの格好で挑むこのルートも3年目。梅雨明け前後に行きたかったのだが今年はタイミングを逸し、結局8月に入ってからの入山となった。
大日杉登山口発 6:17。軽く走り出す。
暑い、、、ザンゲ坂手前の登りで既に汗だくになり、こりゃ今日は地蔵岳までムリに走らない方がイイな。と決めた。
いつも感じるが、この尾根は日向ぼっこの蛇が多い。黙々と登り、次々と先行者に道を譲ってもらいつつピッチはしっかりとキープ。予定より10分以上早く1時間8分で地蔵岳着、幾分は涼しい。
切合せを遠望し、御沢分れまでは走ろう!と気持ちを切替えリスタート!
緩めに走り続け、御坪を通過すると一王子が近くなる。御沢分れの先を一登りしてから歩きモードに戻す。
森を過ぎて這松とダケカンバの気持ちの良い尾根を渡り、いよいよ楽しみの「素敵な水場」へ。
あーぁ!まだ雪渓の下。清冽な流れの水はいただけず、切合せへ向かう。
種蒔き分岐手前の雪渓は、トレランシューズ履きなのでムリせず水源地に高巻きした。いよいよ稜線、切合せ到着。残念ながら小屋のぬるい水をいただき小休止。思った程涼しくなく、強い陽射しが当たると暑い。
僕は常に水分補給としてはハイポトニック飲料を使用しているので、時々「水」を飲みたくなる。なので山の水場を常に楽しみにしている。
さぁ、これからは八百万の神の居ます世界、という感じ。ちらちらと可憐な花々に視線を奪われながら、トコトコと小走りに進む。
草履塚北峰の下りにかかると途端に足が動かなくなった。う〜ん?と思いながら歩きモードにスイッチしてしばらく行く。御前坂の登りでいつも通り動けたので、一王子に上がるとよーし!ラスト!と本山三角点目指し走り出す。
到〜着〜!今年も来ましたよ!3時間20分で。今までで一番早いんじゃないかな。
でも微風。涼しくない、陽射しが暑い!
烏帽子岳の肩に二王子岳を遠望。あそこはさらに暑いだろうなぁ〜
予定では御西小屋まで行くつもりだったけど、この暑さだと下りはかなりキツいだろうなぁ〜〜時間のあるうちに歩いて下った方が安全かもなぁ〜?
と、悩みつつ、とりあえずは弘法清水へと向かう。
ガーン!!弘法清水もまだ雪渓の下、、、ここで気持ちが折れた。水場の真上の雪渓の雪をかじりながら、今日はここまでとする事を決断。
あー、また来るさ。と往路を戻る。
ようやく一王子で山の水にありつけた。ハイドレーションパックにも補給しつつ行動食タイムとして20分程休憩。
相変わらずここの水は冷たい。一王子でよくテント泊した事を思い出す(いつも幕営する場所も決まっていた)。
さて、下りは走りたいけど走らない!体力温存作戦だ。この暑さでは安全第一。振り返ると頂上部はガス。
案の定、切合せから地蔵岳まではほぼ無風、後頭部を焼く陽射し。走った方が空気の流れで体表面の熱が放散され易いのだが、今日はおそらく熱交換量が間に合わなさそう。なので歩いて、、、
うす曇りとなり、走れそうではあるが歩き続ける。地蔵岳へ登り返し、あとは下りのみ。でも歩き、、、
標高1200mあたりで、2人パーティのうち1人が横になっていた。相方さんが「暑さでバテちゃったみたいで、、」との事。僕は、1時間位休んでから降りるんだろうなぁ〜と思って「飯豊はこれ(暑い)ですからね。」と、通過。
が、間もなくヘリの音。どうやら救助要請してた様でした。
登山口に降りると消防と警察が、、、
先入観でなく、もっと気を付けてれば僕でも何かサポート出来る事があったかも。。。(でも実際、尾根道で昼寝休憩している方を今迄何人かは見て来たので、、、)
まぁ、トレラン装備でも、こんな天候の日は無線を携行した方がイイな、と感じた。
さて、次の飯豊は荷上げ〜!

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