またもやインターバルが長くなってしまいました、2010年代のお気に入り曲トップ20。しかし、もう2020年も残りわずかになったのに今頃こんなことを書いてるなんて……情けなや。
というわけで、5曲ずつ取り上げていくつもりでしたが、残り10曲を一気にサクサクッと紹介します。これまで同様、順不同で。
※1回目はこちら→
https://gold.ap.teacup.com/toppa/2237.html
※2回目はこちら→
https://gold.ap.teacup.com/toppa/2251.html
◎
『わかんないのはいやだ』 植田真梨恵(2015) ※生ライブ体験:2回
一度聴いただけで好きになる曲もあれば、何度か聴くうちに段々と好きになっていく曲もありますが、この『わかんないのはいやだ』の場合は完全に前者。カウントダウンTVのエンディングテーマとして流れているのを聴いて一発で好きになりました。
しっとりとした曲が好みの方には、こちらがオススメ。
『勿忘にくちづけ』
最近の植田真梨恵はロック色&やさぐれ感が強まってきて、また違った魅力を放っています。
『「heartbreaker」「I JUST WANNA BE A STAR」BomberE LIVE』(名古屋のテレビ番組でのライブ)
◎
『ケケケ』 吉澤嘉代子(2014) ※生ライブ体験:2回
大真面目に社会や人生や恋愛や生活について歌った曲も大好きだけど、ふざけた曲も大好き。2010年代においてふざけた曲の作り手ナンバーワンと言えば吉澤嘉代子ではないでしょうか。この『ケケケ』は振付解説ビデオも最高です。
『ケケケ』振付解説ビデオ
もちろん、ふざけた曲ばかりじゃありません。切ない恋心を歌った曲でも才気を発揮しております。
『残ってる』
この秋、レコード会社を移籍したそうです。これから新たな快進撃が始まりそう。
『サービスエリア』
◎
『sabotage』 緑黄色社会(2019) ※生ライブ体験:0回
ルックスも楽曲もオシャレで洗練されている、というのがデビュー当時の印象でしたが、どんどんボーカルの迫力が増してきたことで、すっかりロックバンド然とした雰囲気に変わってきた気がします。
良い意味での泥臭さも感じられるようになってきて、これからさらに力強い歌を聴かせるグループになりそう。
今年リリースされた楽曲も力強さに満ちていて絶好調。紅白にも選ばれるんじゃないかと期待してましたが、それは来年かな。
『Mela!』
◎『BAD GIRL』
片平里菜(2016) ※生ライブ体験:0回
片平里菜には「同性から圧倒的に支持されている」という印象がありますが、僕のような中年男の琴線にも触れまくっています。凛とした歌声、なんていうのは使い古された表現でしょうが、まさにそれ。聴いていると知らず知らずのうちに背筋が伸びています。
『BAD GIRL』はYouTubeで見当たらなかったので、その次に好きな曲を。
『Party』
代表作は、やはりこの曲かな。すべての恋する女性への応援ソングという感じ。
『女の子は泣かない』
東京スカパラダイスオーケストラとコラボした『嘘をつく唇』は、最高にカッコいい曲。スカパラがシンガーと共演した楽曲はたくさんありますが、その中でもナンバーワンだと思います。
『嘘をつく唇』
2018年にメジャーを離れてフリーで活動開始。これからも名曲を生み出してくれそうです。
『HEY!』
◎
『BOYS&GIRLS』 GLIM SPANKY(2016) ※生ライブ体験:2回
GLIM SPANKYには「ロックの伝道師」というイメージがありますね。古き佳き時代のロックミュージックを継承しつつ、今の時代にも古びて聴こえないサウンドを追及しているさまを頼もしく感じています。
とにかくカッコいい曲ばかりなので、手当たり次第聴いてみることをオススメします。
『愚か者たち』
『怒りをくれよ』
『東京は燃えてる』
◎
『ばら・ばら』 キノコホテル(2014) ※生ライブ体験:1回
見た目のインパクトの強さが先行している感があるキノコホテルですが、楽曲も文句なしにカッコいいです。
って、さっきから「カッコいい」を連発している気がしますが、基本的に「好きな曲=カッコいい曲」なので、どうしてもそういう表現になってしまうんです。語彙が貧困で失敬。
ライブでは、さらにカッコよく、なおかつ妖しげな雰囲気になります。これぞロック。
『ばら・ばら』実演会映像
キノコホテルのPVはどれも徹底した美学に貫かれており、なおかつ凝ったものばかりなので、どれもオススメです。
『もえつきたいの』
『非情なる夜明け』
『あたしのスナイパー』
◎
『雄叫び』 チャラン・ポ・ランタン(2017) ※生ライブ体験:3回
バンドやシンガーソングライターを紹介する文章の中でよく見かけるのが「独自の世界観」「唯一無二の存在」「中毒性の高い」といった表現ですが、それら全部に見事なまでに当てはまるのが、チャラン・ポ・ランタン。
いわゆるJ-POPの中ではアコーディオンが使われる頻度が高くないこともあって、今やアコーディオンの音色を聴くと反射的に「あ、チャラン・ポ・ランタン」と思うほどです(僕だけ?)。
もも(ボーカル)の歌いっぷりも年々たくましくなり、もはや貫録さえ感じさせるレベル。向かうところ敵なし、という感じがします。早く大ヒット曲を出して紅白に出てほしい!
チャラン・ポ・ランタンには毒気が強い曲もあるけど、浮世の憂さを吹き飛ばすような陽気なナンバーもたくさんあります。ちょっと気が滅入ったらチャラン・ポ・ランタンを聴くべし。
『進め、たまに逃げても』
『最後の晩餐』
『71億ピースのパズルゲーム』
◎
『お祭りだって知ってたら』 奥村愛子(2015) ※生ライブ体験:6回(?)
自分にとって、奥村愛子はこの15年ほどナンバーワンの存在。歌詞も曲調も歌声も大好きです。
『お祭りだって知ってたら』は、夏が終わる切なさと恋の駆け引きで策を巡らす女心の描写が見事。しかもサビの頭に「ひゅるりーら、よいよいよい」という言葉を持ってくるセンスが最高。夏祭りの高揚感と、そのあとに訪れる寂寥感が味わえる名曲です。
奥村愛子にはストーリー性がある曲もたくさんあります。中でも傑作なのが、こちら。
『バスルームとボブガール』
他にもオススメ曲は多い……というか全部オススメです。
『おしえてサイエンス』
『ジャパン』
『まやかし横丁』
奥村愛子は楽曲提供もジャンジャン行っております。有名なところではプリキュアの主題歌。これ、一聴して奥村愛子作品だと分かる曲調です。
『Dokkin♢魔法つかいプリキュア!』
日本史を題材にしたバラエティー番組「戦国鍋」「戦国炒飯」で使われている曲も大半が奥村愛子が作曲しています(作詞は別の人)。
「ミュージックトゥナイト 後期メドレー」
このほど初のライブビデオがリリースされました。僕も迷わず……いや、フトコロ具合がアレなのでホントは少し迷ったけど、購入しました。正月にじっくりと楽しむ予定です。
『【VR動画】奥村愛子 Best Session Stage『絵心に音仕掛け』(特別Ver.)』
◎『真夜中のメリーゴーランド』
高橋徹也(2017) ※生ライブ体験:2回
数多いる男性ソロシンガーの中で僕が一番好きなのが高橋徹也。端正さの中に狂気を宿らせた佇まいと歌声に強く惹かれています。
しかし『真夜中のメリーゴーランド』はYouTubeでは見つからなかったので、代わりにこちらを。映像も抜群のカッコよさ。
『5分前のダンス』
鋭い観察眼と批評眼の持ち主であり、ストーリーテリングの才も図抜けています。その資質が遺憾なく発揮されたのが、この曲。
『大統領夫人と棺』
軽く楽しめる曲もあります。
『スタイル』
『My Favourite Girl』(ライブ)
今年リリースされたアルバム『怪物』も聴きごたえある作品でした。その最後を飾っているのが、この曲です。
『友よ、また会おう』
◎
『ALRIGHT』 THE YELLOW MONKEY(2016) ※生ライブ体験:3回(?)
説明不要ですね。文字通り日本を代表するバンドのひとつ。2016年の再結成は、2010年代の日本の音楽シーンの中でも屈指の慶事だったと思います。
ヒット曲は多いので、今さら紹介する必要はないでしょう。Youtubeで検索してジャンジャン聴いてください。
僕が好きな曲を一曲だけ選ぶとしたら、アルバム『8』に入ってるこの曲!
『サイキック No.9』
というわけで計20曲、ご紹介いたしました。「え? アレが入ってないじゃん」と思われた方もいるかもしれませんが、まあ好みは人それぞれですから。
ちなみに、どうして20曲に絞ったかというと、一枚のCD-Rに収めるためでした。なので、以下の5曲を泣く泣く外しました。
『キケンなふたり』 シシド・カフカ
『アボカド』 yonige
『悲しくなることばかりだ』 見田村千春
『あの子がすき』 宇宙まお
『消えぞこない』 フラワーカンパニーズ
これが今年最後の更新になるかも。みなさま、良いお年を!

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